2024年03月19日更新
ウマ娘 umamusume 考察

【ウマ娘 プリティーダービー】8話の元ネタ・小ネタのまとめ

アニメ『ウマ娘』8話に散りばめられた史実ネタや小ネタをまとめました。「宝塚記念でスペが青ざめて周囲を見回していたのは、武豊騎手の行動が元ネタ」「やっぱり怖かったグラスワンダーという実況は、史実の実況を再現したもの」「スズカのギプスにエアグルーヴも寄せ書きしていた」などなど

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ジャパンカップ

出典:8話
元ネタは1998年のジャパンカップ。スペは3着で、1着のエルコンドルパサーとは3馬身差で完敗でした。史実では二人の対決はこの1レースだけだったので、スペのほうが弱いという評価になってしまいました。

史実でスペのトレーナーをしていた白井寿昭氏によれば、敗因は京都で菊花賞3000mを走って中2週で東京までの長距離輸送となり、疲労していたためとのことです。
出展:Youtube

1998ジャパンカップ【エルコンドルパサー】.mpg

1着エルコンドルパサー 2着エアグルーヴ 3着スペシャルウィーク 個人的に一番誉めてあげたいのはエアグルーヴかな。

スズカのギプスに書かれてた文字

出典:8話
それぞれ、内容と字体に個性が出ていました。マックイーンがスイーツと言ってるのに、ゴルシが焼きそばを推しているのが面白いです。ウイニングチケットの蕁麻疹ネタは先週も出てました。You will be backと英語を書いてるのはタイキシャトル。ナイスネイチャの「退院最高」は骨膜炎や骨折による休養・復帰を何度も経験したことが元ネタでしょう。
出典:8話
小さくて見づらかったですが、足裏にも寄せ書きがされていました。

エアグルーヴ「勝ち逃げは許さない」
エイシンフラッシュ「お見舞い申し上げます」
メジロライアン「全快を祈ってる」

シャドーロールの怪物

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出典:8話
WDTでナリタブライアンは実況から「シャドーロールの怪物」と呼ばれていました。これは史実でも使われていた二つ名で、ナリタブライアンがシャドーロールという馬具をつけていたことに由来しています。
出典:ja.wikipedia.org
シャドーロールは羊毛またはアクリル製の馬具で、馬の鼻の上に装着させて使います。シャドーロールをつけると、馬の視界の下方が遮られるため、前方に集中させられるようになります。

ウマ娘のナリタブライアンの場合は、鼻につけた絆創膏がシャドーロールを表現していると思われます。

WDTの勝者

出典:8話
オグリ、フジキセキ、マルゼンスキー、ナリタブライアンという錚々たるメンバーが出場したWDTでしたが、どうやら勝ったのはルドルフだった模様。

なぜルドルフが勝者に選ばれたのか?「会長だから」で終わりのような気もしますが、一応、ルドルフはWDTと同じ、東京・芝・2400mという条件のレースでちょっと凄いエピソードを持っていたりします。
《シンボリルドルフ 東京優駿 東京芝2400m》
シンボリルドルフが向こう正面で岡部のゴーサインに反応しなかったために競馬場は騒然となったが、直線に入ると自らハミをとり3頭併せで先を行くスズマッハ・フジノフウウン・スズパレードを差し切り二冠達成。この出来事から岡部は「ルドルフに競馬を教えてもらった」と語っている。
引用元:ja.wikipedia.org(引用元へはこちらから)

鍋会での小ネタいろいろ

出典:8話
みんな勝負服を再現したような私服になっていました。特にウオッカとマックイーンはわかりやすかったです。

あと、ゴルシのルービックキューブが3×3から5×5にパワーアップしていました。これはプロフェッサーキューブと呼ばれるもので、市販されています。
出典:8話
このときマックイーンがトレーナーにかけていた技は、スピニングトーホールドというプロレスの技です。キン肉マンに登場するテリーマンの得意技として有名。

鍋の具が伊勢海老だったのは謎です。競走馬が起こしがちな屈腱炎という病気の俗称がエビなのですが、関係あるかどうかは微妙。

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神社の場所は?

出典:8話
スペたちが初詣に来てた神社。入り口には「加茂神社」と書いてありました。

Twitterで滋賀県近江八幡市の賀茂神社だと特定されていました。EDクレジットにも『協力』として、この神社の別名である『御猟野乃杜賀茂神社』と書かれていたので確定です。
出典:goo.gl
アニメ同様、入り口には「加茂神社」と書かれています。賀茂神社じゃないの?と思うところですが、どっちの表記でもいいみたいです。

この神社付近に日本初の国営牧場が建てられたことから、この神社は創立当初より馬との関わりが深く、「馬の聖地」と呼ばれています。境内には日本一大きな神馬像があります。

ウマ娘の制作スタッフもお参りに行っていたことが判明。

有馬記念

出典:8話
ハナ「有馬記念に勝っても慢心は無しか」
グラス「むしろ必死です」

さらっと触れられただけでしたが、有馬記念はファン投票で選ばれた馬および獲得賞金の多い馬しか出走できず、そして、賞金額はジャパンカップと並んで国内最高額。ものすごく格の高いレースとなっています。

史実ではセイウンスカイ、エアグルーヴ、キングヘイローを破っての勝利でした。

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出展:Youtube

1998 有馬記念 グラスワンダー

1998年12月27日 1 グラスワンダー 2 メジロブライト 3 ステイゴールド 4 セイウンスカイ 5 エアグルーヴ.

本の入手経路は

出典:8話
スペが読んでたリハビリ本にはラベルが貼ってあったので、図書室で借りた本と思われます。セイウンスカイの本は私物っぽいです。

エルコンドルパサーの海外1戦目

出典:8話
史実ではエルコンドルパサーはジャパンカップに勝った後、フランスで4戦して引退。日本のレースに戻ってくることはありませんでした。

手紙に書かれていたイスパーン賞は遠征1戦目。フランスの芝に慣れず、苦戦してしまった模様。
《エルコンドルパサー ヨーロッパ遠征へ》

日本よりはるかに丈の長い芝に苦労し、1ハロンごとを15秒というごく軽い調‌教でも疲れた様子を見せていた。より地盤が緩む降雨の日などは「めちゃくちゃなフォーム」で走っていたという。しかしやがてそうした馬場に合わせた走法に変化していき、それに伴い筋肉の付き方も変わり、胴長で細身の馬体となっていった。

5月23日、イスパーン賞を迎える。競走後、蛯名は「手応えは充分にあったし、追い出しも待って待って、残り200メートルまで仕掛けを我慢したんだけど。でも、初めての馬場も上手に走っていたし、次は楽しみになった」と述べた。
引用元:ja.wikipedia.org(引用元へはこちらから)

大食いオグリ

出典:8話
WDTでかっこいい姿を見せたかと思ったら、またいつものように大食いしていました。最初の頃は黙々と食べているだけでしたが、スペたちに興味を持ち始めたのか、今回は視線を送っていました。

ジャパンカップ後のスペの活躍

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アニメのスペはずっとスズカの世話をしていたかのようになっていましたが、史実ではジャパンカップの後、宝塚記念に出るまでの間に、アメリカジョッキーC、阪神大賞典、天皇賞(春)に出走しました。結果はすべて1着。天皇賞(春)にはセイウンスカイも出走しており、菊花賞のリベンジに成功する形となりました。

天皇賞(春)ぐらいは描いても良かったのではという気がしますが、アニメのスペはレースに気持ちが入ってないことになっているので、盛り上がる展開を描きづらいと判断されたのでしょう。

ウマ娘のラジオ『ぱかラジッ!』第7回で伊藤Pから説明がありました。「物語の都合で前年から大きく時間を飛ばしてはいますが、劇中でグラスワンダーが勝った有馬記念に触れているように、その間の出来事が無かったということにはしていません。できることなら全てのレースを描きたいのですが、やむをえませんでした。このあたりの模様はいつか何かしらの方法で物語にしたいと思います」とのことです。
出展:Youtube

1999 天皇賞(春)

1999.05.02 京都11R.

宝塚記念での各馬の人気

出典:8話
実況「注目はやはり?」
細江「もちろんスペシャルウィークとグラスワンダーの対決でしょう」
実況「実力、人気ともに高い二人ですね!」

これは史実どおりの描写です。アニメでは二人が勝ってる姿が省略されたので、いまいち納得感が無かったかもですが、すでに説明したように史実では二人とも好調でした。当時の競馬新聞の予想欄は…。
出典:www.nikkankeiba.co.jp
こんな感じで、スペには本命を意味する◎が、グラスには対抗を意味する○が並ぶ状況でした。

キングヘイローには▲と△がついていますが、▲は本命・対抗の次に強いという意味で、△は2、3着にはなるだろうという意味。ある程度は期待されていたという感じです。

スズカの存在感

レース前、細江さんが「宝塚記念といえば、昨年のサイレンススズカの強い走りが印象に残っています」と、スズカの名前を出していました。

今回レースに出ていたわけでもないのになんで唐突に?と思ってしまう場面でしたが、史実の宝塚記念でも杉本清アナが「私の夢はサイレンススズカです」という発言をしています。「私の夢は○○です」は杉本アナの定番のセリフなのですが、出走馬以外の名前を挙げたのは初めてで、当時話題になりました。当時の人にとってスズカの存在がどれだけ大きいものだったかが伝わってくるエピソードと言えるでしょう。
出展:Youtube

私の夢はサイレンススズカです

杉本さんの名言です。わかる人は泣ける前説です。

宝塚記念の脇役たち

出典:8話
招き猫を背負ってるウマ娘がいましたが、この子はマチカネフクキタルです。6話の感謝祭にも出ていて、占い屋をやっていました。

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出典:8話
今までもちょくちょく画面に映っていた、ステイゴールドがモチーフと思われる、このウマ娘。今回、実況が「内からキンイロリョテイが伺っている」と発言したことで、名前はキンイロリョテイと判明しました。許可がとれなかったので、ステイゴールドの香港表記『黄金旅程』をもじった名前にしたのだと思われます。

挙動不審なスペ

出典:8話
レース中盤、スペは突然、青ざめた顔をして、周囲をきょろきょろと見回していました。

これは史実で武豊騎手がとった行動を再現したものです。
出典:www.youtube.com
画面中央、紫の勝負服が武豊騎手です。グラスの位置が気になったらしく、右、左と首を大きく振って、周囲を見回していました。画面には映っていませんが、グラスはスペの真後ろにいたので、武豊騎手からは見えなかったのだと思われます。

グラスの作戦は史実通り

出典:8話
ずっとスペの真後ろに位置取り、タイミングよく仕掛けて、一気に抜き去るという作戦でした。

これはグラスに騎乗していた的場騎手がとった作戦を再現したものと思われます。この作戦は高く評価されていて、宝塚記念のCMでも描かれています。
的場均の真骨頂といえば、本命馬を徹底的にマークする「マーク屋」とも言われていました。
ライスシャワーでのミホノブルボンやメジロマックイーンの背後に付け、直線で差し切る。
グラスワンダーに騎乗したときも、息の長い末脚があることはわかっていたので、
このときの本命馬スペシャルウィークを徹底的にマークしていました。
引用元:detail.chiebukuro.yahoo.co.jp(引用元へはこちらから)
出展:Youtube

The WINNER 2012年 JRA CM 宝塚記念 グラスワンダー

The WINNER 2012年 JRA CM 宝塚記念 グラスワンダー.

実況も史実準拠だった

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出展:Youtube

1999 宝塚記念 グラスワンダー

1999年7月11日 1 グラスワンダー 2 スペシャルウィーク 3 ステイゴールド 4 ローゼンカバリー 5 マチカネフクキタル.

結果・敗因

出典:8話
スペは史実通り、グラスに3馬身差をつけられて敗北。アニメでは原因は気持ちの問題ということになっていました。

史実ではどうだったかというと、当時、スペ陣営は海外の凱旋門賞への挑戦を計画しており、宝塚記念は壮行レースのように考えていました。そういう慢心が敗因だったのではと言われています。

また、白井寿昭氏によると、スペは夏の暑さに弱い馬で、体調が万全ではなかった面があったとのことです。

グラスのオーラは当初、黒だった

追記:ゴルシの願い事

ラジオ第7回でゴルシ役の上田さんから説明がありました。

「スズカの怪我が治りますように、そして、蛇口からオレンジジュースが出ますように。このあと出店で○○と▲▲を回って、いやそれだけじゃねえ、この場にある全ての出店を制覇して、出店キングに私はなる!」

というセリフだったとのこと。出店名は忘れてしまったそうです。「カットいっぱいしゃべる」という指示が出ていたそうですが、台本のセリフが短かったため、「いやそれだけじゃねえ」からは上田さんのアドリブのセリフだったとのこと。

以上、8話元ネタまとめでした!ほかにもウマ娘の記事をいろいろ作っています!

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まとめ作者