2018年11月10日から11日に高校2、3年生を対象にして大学入学共通テスト試行調査(プレテスト)が実施されました。この記事では国語の問題に関する受験者や教育者の反応をまとめています。「問題量が多すぎる」「問題の内容は革新的で面白い」「難しいが適切な準備をすれば対応可能」などの声が。
目次
プレテストの問題について言及するのは控えろと言われていますが正直なところ国語の記述の第三問の解答には異論があります。以上です。
— †愛とエゴの合掌祭† (@Panzer_Third) Nov 10, 2018
第二問は「著作権のイロハ」という図解、著作権法の抄録、名和小太郎氏の評論から構成されています。これが「実用的な文章」の分類になるのでしょうか。著作権とか情報リテラシーについてはこれまでにも教科書にふつうに評論として載っていました。表は文章の一部ですし、法律は参考資料の役割です。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
問1は漢字問題。問2は傍線部Aをめぐる説明問題だが、選択肢すべてを的確に把握し、資料1、2、文章から導き出すので、良問ではあるが、やや難しい。とりわけ本文の「プラトニズム」という言葉が注のないままなので、概念の理解に困難が予想されます。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
問3は文章の内容要約の設問。早い段階で要約を問うのはやや異例、設問の流れからすると難しい。問4は文章中の表1と表2を比較させて、その違いを説明させるもの。表の読み方を問うという狙いはよく分かるし、正確に読めばわかるが、これも難度が少し高いのではないか。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
問5は文章の「表現」の特徴をとらえる問いだが、段落ごとへの説明を変えた選択肢という形式になっています。「適当ではないもの」を選ぶという問い方からして、個々の選択肢をじっくり吟味しなければならないので、かなり時間がかかるのではないでしょうか。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
問6は図のなかの空欄をうめる問いで、これまでの問いから総合的に判断すればできます。これは比較的容易でしょう。複数の資料をまたいだ問いを用意するというのがこれまでの方針でしたが、この図はいわば板書のようなものです。内容を箇条書きにして書くのと基本同じ。相当に方針を弛めてきましたね。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
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新共通テストのプレテスト国語第2問(実用的文章)も見た。問題として大丈夫なのか気になる点もあるが、それ以上に、今回も提示されている著作権法の条文をすべて読む必要はない問題だった。資料は最後の問にのみ実質的に関係するが、それが最初に置かれている。こんな出題で本当に良いのだろうか。
— RochejacMonmo (@RochejacMonmo) Nov 11, 2018
新共通テストのプレテスト国語第2問(実用的文章)。
— RochejacMonmo (@RochejacMonmo) Nov 11, 2018
つまらない見落としを良くするので、あえて詳しく書かないが^^;
問2とか問6って本当に設問として大丈夫なのだろうか。
解いた人の意見が聞いてみたい。
(自分の意見は書かないので恐縮だがm(_ _)m
第2回試行調査の第2問では、著作権法の条文ががっつり示され、例外規定の具体例を答えさせるためのポスターが資料として掲げられているのですが。。。 https://t.co/KDJazODZsG
— RochejacMonmo (@RochejacMonmo) Nov 11, 2018
第2回新テスト試行調査「国語」、第1回の駐車場の契約書の読み方に続いて、今回は著作権のイロハ。即戦力重視はいかがなものか。 https://t.co/aeqpnQEv8C
— kenkirihara (@kenkirihara) Nov 11, 2018
きょうのプレテストの問題・解答例・解説。
— Kyoko Nakanishi (@mmktn) Nov 10, 2018
現代文で吉原幸子が出てる。びっくり。
dnc.ac.jp/daigakunyugaku…
プレテストの国語、TLの様々なコメントに頷きつつ、個人的に驚いたのは吉原幸子の詩(『オンディーヌ』所収)とエッセイを並べた大問3。ここまで「ザ・文学」な題材が用いられてるのは、古典で『源氏物語』「宇治十帖」というど真ん中直球が選ばれてるのとあわせてあからさまにメッセージになってる感
— 仁平政人 NiheiMasato (@m_nh) Nov 11, 2018
第三問は、吉原幸子の詩とエッセイを組み合わせた問題文で、これはかなりレベルの高い、優れた問題文になっています。文学を出さないという誤解をときたいというのがセンターの意向のようですが、前回も短歌評論や小説から出ていました。今回は詩です。それもかなり「文学」的!
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
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問1は語句の意味を問う設問。平易ではあるが、良問だと思います。問2は傍線部Aの説明をめぐる設問。選択肢もうまく配置している。問3、問4は傍線部BとCの説明。これも各選択肢の作り方はうまいと思いました。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
この第3問でもっとも分からなかったのが問5の(ⅰ)。正解は、aが倒置法、bが反語的とあるが、倒置法で果たしていいか。この詩の表現はもう少し複雑で、対比や倒置法だけではないし、それが中心とも言いがたい。bの選択肢から正解が②となるのは分かるが、表現をめぐる問いにはもう一工夫が必要。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
問5の(ⅱ)はエッセイの表現上の特徴を聞く設問だが、4〜7段落にかけてかなり細かい説明の選択肢を立てている。面白い問題だが、第二問の問5と同じく、かなり読み解きに手間がかかり、難度が上がったのではないか。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
プレテストの国語、源氏物語を出している時点で、「お前ら、今時の高校生の古典のレベル分かっとるんか?」「やる気あるんか?」「自己満足か?」といろいろ聞いてみたい気がしました。
— くまさ (@kgema3) Nov 10, 2018
#プレテスト
#試行テスト
第四問、第五問は古文、漢文からの出題でした。問題文はどちらもやや難しいものですが、それはセンター入試でもさんざん繰り返されてきたことです。最初の4つの設問は一般的な古典の問いで、新奇な感じはありません。疑問なのはどちらも問5で、教師と生徒、あるいは生徒間の対話形式。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
どうもこの形式にセンターは拘泥しているらしい。前回もありましたし、サンプルでも繰り返されていました。対話もどきを入れないと、画竜点睛をかくということなのでしょうか。一方で、他者の視点への想像力を問ういい問題を出すかと思えば、こちらでは、まがいものの他者と他者の対話演技を見せる。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
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古文の解釈に、引き歌やその歌人の作歌の経緯をふまえ、立体的にとらえさせるという目的は正しいし、評価したいが、そのために対話形式である必要性はないはず。それまでのスタイルをかなぐり捨てて乗り切ろうというセンターの最後の尻尾なのかもしれません。作らされた側も困ったのではないかな。
— 紅野謙介 (@konokensuke) Nov 11, 2018
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