一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が主催する、農産物のさらなる価値向上と農業の活性化を目指す品評会「野菜ソムリエサミット」が、毎月開催されています。2024年8月度の結果が発表され、各部門で優秀な農産物が選ばれました。
青果部門では、静岡県掛川市の大東園農場が栽培した「かぼちゃのACE」が最高金賞を受賞しました。審査員からは「栗のようなコクのある上品な甘さが非常に滋味深い」「何も味をつけなくても素材そのままで勝負ができるカボチャ」など、その味わいを絶賛する声が上がりました。
同じく最高金賞を受賞したのは、新潟県新潟市のさんぽ農園が栽培した「ミニトマト(ロッソナポリタン)」です。「焼き=ぷりっと弾ける食感が、みずみずしさを誘い、ひと口目から期待感が増す。生=噛みしめるほどジューシー」と、生食と加熱で異なる魅力を味わえる点が評価されました。
そのほか、静岡県湖西市のすこやかファーム湖西が栽培した「密のしずく」、北海道空知郡中富良野町の寺坂農園株式会社が栽培した「青肉メロン クレセント」などが最高金賞を受賞しました。
金賞には、新潟県のアグリーホンマが栽培した「甘うま野菜 梨なす」、北海道空知郡南富良野町の松鶴ファームが栽培した「松鶴ファーム芳醇ミニトマト SHIZUKU」などが選ばれました。
加工品部門では、北海道仁木町の大野 進さんが作った「メグちゃんジュース」が金賞を受賞しました。審査員からは「常温で飲むと、とても甘いがキリっとした酸味が追いかけてきて濃厚」と、その濃厚な味わいが評価されました。
「野菜ソムリエサミット」は、生産者にとって、自社の農産物の価値をアピールする絶好の機会となっています。また、消費者にとっても、普段口にする機会が少ない希少な農産物や、こだわりの栽培方法で作られた農産物に出会える貴重な機会となっています。
今後も「野菜ソムリエサミット」は、農産物のさらなる価値向上と農業の活性化に貢献していくことが期待されます。
「野菜ソムリエサミット」は、単なる品評会ではなく、生産者と消費者を繋ぐ重要な役割を担っていると感じました。審査員のコメントを読むと、それぞれの農産物に対する愛情と情熱が伝わってきます。生産者の方々が、いかに工夫を凝らし、愛情をかけて農産物を育てているのかがわかります。
また、受賞した農産物の多くが、一般的な品種とは異なる珍しい品種や、独自の栽培方法で作られたものでした。これは、消費者に新しい発見や驚きを与え、農産物に対する興味関心を高める効果があると思います。
「野菜ソムリエサミット」を通じて、私たちは、農産物の多様性や、生産者たちの努力を知ることができます。そして、食に対する感謝の気持ちや、地元の農産物を応援したいという気持ちを持つことができるのではないでしょうか。
今後も「野菜ソムリエサミット」が、農産物の価値向上に貢献し、消費者に笑顔と感動を与えることを期待しています。