日本テレビは31日、昨年10月期放送の連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者である漫画家の芦原妃名子さん（享年50）が急死した問題に関して、社内特別調査チームが会見を開き、その調査結果を報告した。しかし、この会見は生中継されず、17時に各社一斉に記事が配信される形となり、SNS上ではこれに対する批判の声が多く寄せられた。

会見で同局の広報部長である中村氏は、「調査書を公表する。こちらとしてはそれを読んでいただきたい。広く開かれた会見か、それができないならこういった形の説明会でいく。いずれかでございました」と説明した。しかし、記者からは「いずれかではなく、オープンな会見を開いてほしい」との厳しい声が飛び交った。

中村氏はこれに対し、「そもそもこちらの趣旨としまして、制作過程についての調査。そこについてのご説明ということがある。先ほどから説明している通り、匿名にした。そういったところで、二次被害等も非常に懸念されることもございましたので、広く開かれてテレビカメラも入れてご説明するということは控えさせていただきました」と述べた。

この発表を受けて、SNS上では多くの反応が見られた。「隠蔽体質」との厳しい批判や、「加害者はお前らじゃい」といった怒りの声が上がった。さらに、「ちっぽけなプライド守れて満足ですか日テレさん？」という皮肉なコメントも散見された。

他にも、「脚本家に原作者を逆恨みさせた。俳優ら仕事を貰う者たちが脚本家サイドについて、現場から『遠ざけられている原作者』を『共通の敵』とみなすようなギスギスした状況を知りつつ、その問題点が分かっていて解消できる立場にありながらも対策をとらず、敢えて放置していた、責任者及び日テレの罪はくそ重い（´・ω・｀）」という具体的な指摘もあり、事態の深刻さを物語っている。

一方、「よっぽどテレビでやられるとまずいようだ」や「死ぬぞ死ぬぞって逆にやり出すとか想像しなかったわ」といった反応も見られた。また、「二次被害の誤用だろ」という指摘や、「テレビ局がテレビカメラ締め出したのかよｗ」という驚きの声もあった。

さらに、「もう日テレは二度と記者会見開けテレビカメラ入れろとは言えません」との意見や、「せめて、日テレお得意の感動の押し売りやってくれよ」という皮肉なコメントも見られた。

「関係者を全力で守る方針ってことか責任は取らないということで」という指摘もあり、日テレの対応に対する不信感が広がっている様子がうかがえる。「二次被害って、被害者すでに死んでるんだけど。まさか自分たちが被害者づら？」というコメントもあり、日テレの説明に対する疑念が広がっている。

また、「これから不祥事しでかした企業や個人はこの言い訳できるね」という意見もあり、今回の対応が今後の前例となることへの懸念も示されている。

日テレは、調査結果を社内会見で発表したものの、その内容や形式に対する批判が収まる気配はない。今後の対応が注目される中、同局がどのように信頼を取り戻すかが問われている。