2024年06月30日更新
訃報 梁石日 血と骨

【訃報】作家の梁石日さん死去 87歳 「血と骨」など

「血と骨」や「夜を賭けて」などの小説で在日文学に新たな地平を切り開いた作家、梁石日(ヤン・ソギル)氏が、6月29日午前に東京都の病院で死去した。享年87歳。大阪市出身の梁氏は、葬儀を親族のみで執り行う予定だ。

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「血と骨」や「夜を賭けて」などの小説で在日文学に新たな地平を切り開いた作家、梁石日(ヤン・ソギル)氏が、6月29日午前に東京都の病院で死去した。享年87歳。大阪市出身の梁氏は、葬儀を親族のみで執り行う予定だ。

梁氏は、20代で経営していた印刷会社が破産し、多額の借金を背負うこととなった。その後、30代前半から約10年間タクシー運転手として働いた経験を基に書かれた小説「タクシー狂躁曲」は、崔洋一監督によって映画「月はどっちに出ている」としてヒットした。この作品をきっかけに、梁氏の名は広く知られるようになった。

韓国南部・済州島出身の父をモデルに描かれた「血と骨」では、暴力と不信、孤独に支配され欲望のままに生きる主人公を描写し、知性に反逆する圧倒的な身体性を見せつけた。この作品はベストセラーとなり、山本周五郎賞を受賞。さらに、崔監督とビートたけし氏主演で映画化され、多くの映画賞を受賞した。

また、鉄くず窃盗団アパッチ族を題材にした「夜を賭けて」も山本太郎氏主演で映画化された。この作品もまた、多くの読者に感動を与えた。

梁氏は在日朝鮮人2世として生まれ、1990年代には韓国籍を取得。彼の作品は、在日韓国・朝鮮人としてのアイデンティティーを問いながら、人間の業や社会の不条理を鋭く見つめたものが多い。その作風は、多くの読者に深い印象を与え続けてきた。

SNSでは、梁氏の訃報に多くの反響が寄せられている。「梁石日亡くなったんだね。一時期ハマったなー。血と骨で一気に有名になったけど、個人的には『夜を賭けて』が好きでした」「梁石日さん亡くなられたのか。血と骨は強烈だった」など、彼の作品に対する思い出や感謝の言葉が多く見られる。

梁石日氏の逝去により、在日文学の一つの時代が幕を閉じた。しかし、彼の遺した作品は、これからも多くの人々に影響を与え続けるだろう。梁氏の功績を称え、彼の作品を再び手に取る読者が増えることを期待したい。

twitterより

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