メルシャン、ワイン用ペットボトルを軽量化!環境負荷削減へ大きく前進
メルシャンが、キリングループのパッケージイノベーション研究所と共同開発した、1500mlワイン用ペットボトルを7月より採用開始。従来比4.5gの軽量化を実現し、年間約107トンのPET樹脂量削減とCO2排出量削減に貢献します。
メルシャン、ワイン用ペットボトルを軽量化!環境負荷削減へ大きく前進
メルシャン株式会社は、キリンホールディングス株式会社のパッケージイノベーション研究所と共同開発した、1500mlワイン用ペットボトルを7月より採用開始することを発表しました。この新開発のペットボトルは、従来の58gから53.5gへと4.5gの軽量化を実現しました。
メルシャンは、2022年3月より、720mlワイン用ペットボトルを従来より5g軽量化した29gに切り替えており、今回の1500mlペットボトルの軽量化により、ワイン用ペットボトル全商品において年間約107トンのPET樹脂量と約530トンのCO2排出量の削減を見込んでいます。
メルシャンは、2020年2月に「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、その中で「容器包装を持続可能に循環している社会」を目指しています。今回の軽量化は、このビジョンの実現に向けて大きく前進する取り組みと言えるでしょう。
ワイン市場では、ガラス瓶が主流でしたが、メルシャンが2010年にペットボトル入りワインを発売して以来、国内製造ワインには広くペットボトルが使われるようになりました。ペットボトルはガラス瓶に比べて軽く、割れにくいという利便性から、多くの消費者から支持を得ています。
しかし、ペットボトルは酸素や水蒸気を透過しやすいという課題がありました。そこで、キリングループが保有するDLC膜によるガスバリアコーティング技術が活用され、ワインの鮮度を長期間保てるようになりました。
今回の1500mlワイン用ペットボトルは、ワイン瓶の形状を維持しながら、軽量化を実現したことで、パッケージの省資源化と商品の品質を両立し、お客様の使いやすさも確保しました。メルシャンは、今後も環境問題への取り組みを積極的に推進し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしています。
メルシャンのワイン用ペットボトルの軽量化は、環境問題への意識の高まりを受け、企業が積極的に取り組むべき課題であることを示しています。従来の製品に比べて、年間で大幅なPET樹脂量とCO2排出量の削減が見込まれ、環境負荷の低減に大きく貢献すると言えるでしょう。
近年、消費者の間でも環境への関心が高まっており、企業はサステナビリティへの取り組みを強化することが求められています。メルシャンの今回の取り組みは、環境配慮型製品の開発を進めることで、消費者のニーズに応え、企業の社会的責任を果たすための好例と言えるでしょう。
しかし、環境問題への取り組みは、企業単独では限界があります。政府や消費者、他の企業など、社会全体で協力していくことが重要です。メルシャンの取り組みをきっかけに、他の企業も環境負荷の低減に向けた取り組みを強化し、持続可能な社会の実現に向けて共に進んでいけば、より良い未来が創造できるのではないでしょうか。