小林製薬の紅麹サプリメントを摂取した人々が腎臓病などを発症した問題に関連し、大阪市の調査で小林製薬の大阪工場から青カビが発見されたことが明らかになりました。このカビは、紅麹サプリメントに混入した物質「プベルル酸」を生成する青カビと同じ種類であることが分かっています。

NHKは、大阪工場で採取された青カビの写真を入手し、市の関係者によると、3月末の調査で工場内にカビが広がっていることが判明しました。4月に改めて工場内を調査したところ、培養室など5つの部屋の壁や天井からカビが検出されました。また、大阪工場から設備を移設した和歌山の子会社の工場でも、紅麹菌の培養部屋やタンクから同じ青カビが検出されました。

この問題について、千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志准教授は「食品工場などでよく見つかる種類ではなく、あまり研究が進んでいない比較的珍しい青カビだ。工場周辺にいたカビが入り込み、内部で広がったのではないか」と指摘しています。さらに、琉球大学の橘信二郎准教授は、広範囲でカビが見つかったことに驚きを示し、設備移設が汚染を広げた可能性を指摘し、衛生環境や検査体制の改善を求めています。

SNSでは、この問題について多くの意見が寄せられています。「『カビのような黒っぽい汚れが工場内に点々と広がっていることがわかり、4月に改めて工場に入って採取したところ、「培養室」など5つの部屋の壁や天井などからカビが検出された』とあるけどここに書かれてるカビって例の青カビ？」と疑問を投げかける声や、「アウトっすね…。」と問題の深刻さを指摘する声が見られます。

さらに、「昔見たことあるカビ(カビの空似かも)だけどそんなにマイナーやったんか」と、カビの珍しさに驚く声や、「すごい抗生物質だったりして」というジョーク交じりの反応もあります。「フレミング博士はこれと同じモノを見て世界初の抗生物質を発明したんだよな…」と、ペニシリン発見に絡めたコメントも寄せられています。

一方、「気になり過ぎる……」と、問題の広がりに不安を感じる声や、「ペニシリンを作るぞ←」といった軽妙なコメントも見受けられます。「南方先生！これは一体！？」という反応もあり、問題の深刻さに対する関心が高まっています。

この事件を受けて、小林製薬は工場内の衛生管理と検査体制の見直しを進めることが求められています。今後の調査結果や対応については、引き続き注視する必要があります。