西酒造「別誂仕込」シリーズ第5弾!黄金千貫使用の焼芋焼酎が358本限定発売
鹿児島の老舗酒造・西酒造が、ECサイト「蔵直CLUB」限定で「別誂仕込」シリーズ第5弾となる焼芋焼酎を発売。黄金千貫を原料に、3日間のキュアリングと115日間の低温貯蔵で実現した、香ばしい香りと濃厚な甘みが特徴です。数量限定なので、気になる方はお早めに!
西酒造「別誂仕込」シリーズ第5弾!黄金千貫使用の焼芋焼酎が358本限定発売
鹿児島県日置市に拠点を置く、創業180年の歴史を持つ西酒造株式会社は、2024年9月12日より、ECサイト「蔵直CLUB」にて、本格焼酎『別誂仕込No.005 焼芋焼酎』を358本限定で予約販売を開始しました。
『別誂仕込』シリーズは、特別な原料や製法を用いて造られた、まさにオーダーメイドのような特別な焼酎を展開するブランドです。今回の第5弾となる焼芋焼酎は、西酒造の技術とこだわりが詰まった、新たな挑戦の結晶と言えるでしょう。
今回の焼芋焼酎の最大の特徴は、原料に鹿児島県産の厳選された「黄金千貫」を使用している点にあります。一般的に、焼き芋として人気の「紅はるか」や「安納芋」は甘みが強いですが、西酒造の杜氏は、焼酎造りには「黄金千貫」が最適だと考えました。黄金千貫はでんぷん価が高く、豊かな風味と高い糖度が特徴で、西酒造の他の銘柄にも多く使用されています。
しかし、焼酎造りにおいては、単に焼き芋として美味しいだけでなく、焼酎に適した原料であることが重要です。そこで、西酒造では、収穫したての新鮮な黄金千貫を丁寧に選別し、最適な焼酎造りに挑戦しました。
当初は、そのまま焼いた黄金千貫で焼酎を造ってみましたが、甘みが足りず、焼芋焼酎としての特徴が出ませんでした。そこで、甘味と旨味のバランスを追求し、試行錯誤を繰り返した結果、3日間のキュアリングと115日間の低温貯蔵という製法にたどり着いたのです。
キュアリングは、収穫後3日間、芋の中の酵素を活性化させ、甘味を増すための工程です。同時に、傷口からの病原菌侵入を防ぎ、品質を高める効果もあります。西酒造の研究室で、温度管理などを徹底し、丁寧にキュアリングが行われました。
その後、自社の低温貯蔵庫で115日間、じっくりと熟成させます。一定の温度と湿度で熟成させることで、でんぷんが糖化し、甘味と旨味がさらに増していきます。西酒造の低温貯蔵庫は、さつまいもの貯蔵に適した環境が整えられており、光を極力遮断することで、風味を保ったまま熟成を進めています。
これらの工程を経て完成した焼芋焼酎は、黄金千貫ならではの香ばしい香りと濃厚な甘味が特徴です。ロックや水割りで、その風味を存分にお楽しみいただけます。
『別誂仕込No.005 焼芋焼酎』は、蔵直CLUB限定で販売されており、価格は5,500円(税込)、アルコール度数は25度、内容量は200mlです。数量限定のため、気になる方はお早めに予約されることをおすすめします。
なお、西酒造では、「蔵直CLUB」を通じて、蔵でしか味わえないお酒や食を届けることを目指しています。今後も、蔵ならではの味わいが詰まった商品を展開していく予定とのことです。
西酒造の「別誂仕込」シリーズ第5弾となる焼芋焼酎は、単なる焼酎ではなく、創業180年の歴史と伝統、そして挑戦心と革新が凝縮された逸品だと感じました。
特に、原料にこだわって黄金千貫を選んだこと、そして甘みと旨味のバランスを追求し、5年の歳月をかけて完成させたという製法には、西酒造の焼酎造りに対する並々ならぬ情熱を感じます。
3日間のキュアリングと115日間の低温貯蔵という工程は、単に焼酎を造るだけでなく、さつまいもの可能性を最大限に引き出すための試みと言えるでしょう。収穫後のさつまいもを熟成させることで、甘味だけでなく旨味も増し、より奥深い味わいが生まれます。
黄金千貫の持つ香ばしい香りや濃厚な甘みを、焼酎という形で楽しめるという点も魅力的です。ロックや水割りで、ゆっくりと味わえば、さつまいもの風味を存分に感じることができそうです。
さらに、この焼酎は、蔵直CLUB限定販売という点も、特別な価値を高めていると感じました。蔵直CLUBは、蔵と飲み手を直接繋ぐECサイトであり、これまで蔵人しか味わえなかったような希少な焼酎を、一般消費者にも提供するという試みです。
西酒造は、焼酎だけでなく、ウイスキーやワイン、日本酒、さらに黒豚や酒粕を使った食品など、幅広い商品を展開しています。これらの商品を通じて、西酒造は、単に商品を販売するのではなく、地域の文化や食を伝承し、未来へと繋いでいこうとしているのではないでしょうか。
今回の焼芋焼酎は、西酒造の挑戦と伝統、そして顧客への感謝の気持ちが詰まった、まさに「別誂」の焼酎と言えるでしょう。数量限定ということもあり、ぜひ手に入れて、その味わいを堪能したいものです。
ただし、一つ気になる点としては、価格が5,500円と少し高めであることです。限定品であることや、原料や製法にこだわっていることを考慮すれば妥当な価格かもしれませんが、より多くの人に味わってほしいという気持ちからすると、もう少し手の届きやすい価格帯でも良かったかもしれません。
とはいえ、西酒造の挑戦と情熱が詰まった焼芋焼酎は、きっと多くの人を魅了するでしょう。ぜひ、この機会に、西酒造の焼芋焼酎を味わってみてください。