CONFECT（コンフェクト）から、2024年9月後半に新たなウェアコレクションが登場します。今回のコレクションでは、「生地の質感」と「染め」にこだわった、ワーク・ハンティングを由来とする2種類の新型ウェアが展開されます。

特徴的なのは、製品染めによって生まれる独特の色合いや風合い。CONFECTは、人工的な均一さではなく、自然素材が持つ「ありのまま」の質感に魅力を感じ、それを最大限に引き出すことに力を入れています。特に、不均一な質感は、着用者の生活によって変化し、経年変化を楽しむことができる点が魅力です。

今回のコレクションでは、コットンリネンやコーデュロイといった自然素材が使用されています。カバーオールジャケットには、太番手の糸で織られたコットンリネンのプリペラ生地を採用。自然由来の素朴な質感が魅力的です。衿にはコーデュロイを用い、ジャケットを仕立てた後に製品染めを施すことで、ワークウェアとハンティングウェアの要素を融合させた独特のデザインに仕上げています。ゆったりとしたシルエットで、リラックス感のある着心地を実現しています。

パンツにも、ジャケットの衿と同じコーデュロイ素材を採用。股上がやや深めで、ウエスト固定位置によってはノークッションでも着用できる設計です。製品染めは、敢えて色落ちしやすい顔料染めを使用し、洗い加工を施すことで、ヴィンテージのような風合いに。着古したような色濃淡やくったりとした生地感が魅力です。

また、黒色のウェアでは、プリペラ生地の織り合わせによるダイナミックさと、糸の浮き沈みによる繊細な陰影が際立ちます。コーデュロイの畝と溝も光と影を織りなし、自然素材ならではの有機的な表情を際立たせています。無機質な黒で染められた製品染めによって、素材の存在感がより際立ち、奥行きのある表情を生み出しています。

CONFECTは、“SLOW MADE IN JAPAN”をコンセプトに、国内生産にこだわり、丁寧なモノづくりを追求するメンズファッションブランドです。リネン素材など、上質な天然素材を使用し、着心地や素材感にこだわった服作りをしています。昭和25年創業の自社工場で縫製される商品は、着るほどに体に馴染み、自分らしく育てることができるのも特徴です。スタンダードやトラッド、ワークなど、メンズ服の普遍的な要素をベースに、染めや洗いなどの技術を駆使し、独自のバランスで融合させた服作りが魅力です。

今回のコレクションは、CONFECTが追求する素材へのこだわりと、丁寧なモノ作りが凝縮されたアイテムと言えるでしょう。着る人の生活に寄り添い、時間と共に変化していく服の魅力をぜひ体感してみてください。

CONFECTの新作ウェアは、素材と染めへの深いこだわりが光る、非常に魅力的なコレクションだと感じました。特に、製品染めによって生まれる独特の色合いと風合いは、他のブランドではなかなか味わえない魅力です。

自然素材の持つ不均一な質感は、人工的な完璧さとは異なる、温かみと深みを感じさせます。着る人によって、そして時間とともに変化していく様子は、まるで自分だけの物語を紡いでいるかのように感じられます。まさに、服を「育てる」という感覚を味わえるアイテムと言えるでしょう。

ワークウェアやハンティングウェアをルーツに持つデザインも魅力的です。現代的な要素を取り入れながらも、クラシックな雰囲気を漂わせるシルエットは、幅広いスタイルに合わせやすいと感じました。ゆったりとしたシルエットは、リラックス感がありながらも、上品な印象を与えてくれます。

CONFECTが大切にしている「SLOW MADE IN JAPAN」というコンセプトも、今回のコレクションを通して強く感じました。国内生産にこだわり、一つ一つ丁寧に作られた服は、着心地の良さだけでなく、作り手の想いが伝わってくるようでした。

今回のコレクションで特に印象的だったのは、黒色のウェアです。自然素材の持つ表情を際立たせる製品染めは、素材の奥深さを引き出しており、単なる「黒い服」とは一線を画す存在感がありました。

全体として、CONFECTの新作ウェアは、素材と染め、そして丁寧なモノ作りによって生み出された、他に類を見ない魅力を持つコレクションだと感じました。長く愛用することで、自分だけの味わいを育んでいける、まさに「自分だけの服」を見つけることができるのではないでしょうか。

CONFECTの服を着ることで、日々の生活に少し豊かさと深みが増すような気がします。ぜひ、多くの人にこの魅力を体感していただきたいと感じました。