「ザ・体育会系」から女性活躍推進企業へ!総合近江牛商社の挑戦
滋賀県で人気の焼肉店チェーン「近江焼肉ホルモンすだく」を運営する総合近江牛商社。かつては男性社会だった同社が、女性活躍推進に取り組み、厚生労働省の「えるぼし認定」を取得した背景とは?
「ザ・体育会系」から女性活躍推進企業へ!総合近江牛商社の挑戦
滋賀県で人気の焼肉店チェーン「近江焼肉ホルモンすだく」を運営する株式会社総合近江牛商社。同社は、かつては「ザ・体育会系の男性社会」であったが、近年は女性活躍推進に力を入れており、2023年9月には県内の飲食サービスとしては初めて厚生労働省の「えるぼし認定」(3段階)を取得した。
同社の経営管理本部取締役である野﨑恵美胡氏は、QOOLのインタビューで、入社当初の状況や、女性が活躍できる会社へと変革していく過程を語っている。
野﨑氏によると、総合近江牛商社は以前は男性中心の職場であり、女性にとっては働きにくい環境だったという。しかし、会社全体の意識改革や制度の整備を進めることで、徐々に女性が働きやすい環境へと変わっていった。
同社が取り組んだ具体的な施策としては、以下のものがある。
採用に関する取組:性別によらず能力本位で選考を行う方針を徹底
継続雇用に関する取組:新入社員向けの研修プログラム「ルーキーアクション」を実施し、働きやすい環境を整備
長時間労働是正のための取組:営業時間の短縮、22時以降の事務所入室ログ管理
管理職比率に関する取組:管理職の33%を女性が占める
* 多様なキャリアコースに関する取組:正社員と非正規社員の転換ルールを明確化
これらの取り組みによって、総合近江牛商社は女性従業員の定着率向上、女性の管理職比率の増加、働き方改革の推進など、目に見える成果を上げている。
総合近江牛商社の取り組みは、他の企業にとっても参考になる事例と言えるだろう。
総合近江牛商社の女性活躍推進の取り組みは、単に法令遵守のために行われているのではなく、企業文化そのものを変革しようという強い意志を感じた。
特に印象的だったのは、新入社員向けの研修プログラム「ルーキーアクション」だ。このプログラムを通じて、新入社員は会社への理解を深め、早期に活躍できるようになる。これは、単に女性だけでなく、すべての従業員にとって働きやすい環境を作るための重要な取り組みと言えるだろう。
また、管理職比率の目標達成だけでなく、正社員と非正規社員の転換ルールを明確化することで、従業員が安心してキャリアアップを目指せるようにしている点も素晴らしい。
総合近江牛商社の取り組みは、女性活躍推進という観点だけでなく、従業員全体が働きやすい環境作りという観点からも非常に参考になる。同社の取り組みが、他の企業にも広がり、より良い社会が実現することを期待したい。