モスバーガー、環境配慮型レタス生産拡大!「みえるらべる」取得産地増加
モスバーガーを展開するモスフードサービスが運営するモスファームで生産されたレタスが、農林水産省の『温室効果ガス削減の「見える化」ラベル』を取得。静岡、長野の2つのモスファームで生産されたレタスが、環境への配慮を証明する取り組みを拡大。
モスバーガー、環境配慮型レタス生産拡大!「みえるらべる」取得産地増加
モスバーガーでおなじみの生野菜。その安定供給と産地との連携強化のため、モスフードサービスは各地域でモスファームを運営しています。この度、静岡県にある「モスファームすずなり」と長野県にある「モスファーム信州」で生産されたレタスが、農林水産省が推進する『温室効果ガス削減の「見える化」ラベル』(愛称:みえるらべる)の星3つを取得しました。
これは、地域標準の農法と比べて温室効果ガス排出量を20%以上削減していることが認められた証です。昨年、広島県の「モスファームすずなり広島支店」のレタスが星1つを取得したのに続く快挙です。今回の星3つ取得は、有機肥料中心の栽培や緑肥・輪作などの環境保全型農業、そして生産性向上による燃料・電力・資材削減などの取り組みが評価された結果と言えるでしょう。
これらのモスファームで生産されたレタスは、今後、認定水準に応じた「みえるらべる」が店内POPに掲示され、テリヤキバーガーやモス野菜バーガー、サラダなど、レタスを使用するモスバーガー全メニューで使用されます。消費者は、ラベルを通じて、環境に配慮した生産方法への取り組みを直接確認できるようになります。
モスフードサービスは、全国117産地、2379軒(2023年度末)の契約農家から生野菜を調達していますが、天候不順などのリスクを軽減するため、モスファームを設立し、持続可能な農業に取り組んでいます。『みえるらべる』取得は、モスファームだけでなく、その他の契約農家にも情報提供し、取り組みの拡大を目指していくとのことです。
モスフードサービスは、持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた取り組みとして「モスSDGsアクション」を展開しており、今回の取り組みもその一環と言えます。環境に配慮した生産方法で育てられたレタスは、消費者の健康だけでなく、地球環境への意識も高める役割を果たすでしょう。
なお、モスファームすずなりとモスファーム信州以外にも、モスフードサービスは複数のモスファームを全国に展開しており、今後も『みえるらべる』の取得を積極的に推進していく予定です。2006年から設立されたモスファーム各社の取り組みは、モスバーガーの食材へのこだわりと、環境への責任感の高さを示しています。
モスバーガーが環境保全に積極的な姿勢を示した今回のニュースは、単なる企業の取り組みとして片付けるにはあまりにも意義深いものです。 消費者は、企業の社会的責任(CSR)を重視する傾向にあり、環境に配慮した製品やサービスを選ぶ傾向が強まっています。モスバーガーが『みえるらべる』を取得したレタスを使用することで、消費者はその取り組みを直接的に確認でき、安心感や信頼感を抱くことができるでしょう。
「みえるらべる」は、消費者にとって、商品の透明性を高める役割を果たします。単に「環境に配慮しています」という抽象的な表現ではなく、具体的な数値で環境への貢献度を示すことで、消費者の理解と共感を深めることが期待できます。このラベルによって、消費者はより意識的に環境に配慮した商品を選択できるようになり、企業の環境配慮への取り組みを後押しする効果も期待できます。
モスバーガーの取り組みは、他の外食産業企業にも大きな影響を与える可能性があります。環境問題への関心の高まりから、企業は環境配慮型の経営を推進することが求められており、モスバーガーの事例は、その先駆けとなるでしょう。競合他社も、同様の取り組みを行うことで、消費者の信頼を獲得し、市場における競争優位性を築くことが可能となります。
しかし、今回の取り組みが成功するためには、消費者の理解と協力が不可欠です。高品質なレタスを安定的に供給するためには、生産コストの上昇も避けられません。そのため、価格への影響や、消費者の理解を深めるための情報発信が重要となります。モスバーガーは、今後、消費者に分かりやすく情報を発信し、環境配慮への理解を深めるための啓蒙活動にも力を入れるべきでしょう。
全体として、モスバーガーの今回の取り組みは、企業の社会的責任を果たすだけでなく、消費者の環境意識を高め、持続可能な社会の実現に貢献する素晴らしい一歩と言えるでしょう。 この取り組みが成功し、他の企業にも波及することで、より環境に配慮した社会が実現することを期待しています。この「みえるらべる」は、消費者と企業、そして環境をつなぐ重要な役割を担っていくことになるでしょう。