GLASGOWが7月28日、渋谷WWWで全国ツアー「NOW I SAAAAAAY TOUR」のファイナル公演を開催した。

このツアーは、4月にリリースされた1stフルアルバム「NOW I SAY」を引っ提げて行われたもので、GLASGOWにとって初の全国ツアー。5か所を巡り、ファイナルは過去最大キャパシティの会場で、人気バンドmol-74とのツーマン公演として行われた。

照明が落とされ、メンバーが登場すると、1stアルバムのインタルード曲『In dreams』が流れ、アルバムと同じ曲順でライブがスタート。ドラム、キーボード、ベースとパート毎にメンバーが登場する演出は、まるでアルバムの世界観に没入していくよう。観客は息を呑み込み、演奏に聴き入っていた。

『or.or.』が始まると、ボーカルのアラタニが「GLASGOWです、よろしく」と挨拶。会場は歓声と拍手に包まれ、熱気は最高潮に達した。

その後も、アコースティックギターに持ち替えたアラタニによる懐かしいナンバー『sister』、1stデモからリアレジ収録された人気曲『レイトショー』など、新旧織り交ぜた選曲で、観客を飽きさせない展開が続いた。

MCパートでは、アラタニがサポートメンバー3人を紹介。「アウトサイダーズ」という呼称に会場は笑いに包まれた。藤本栄太は「オフィシャルでは俺とアラタニ2人ということになってますが、5人でGLASGOW」と語り、サポートメンバーへの感謝を伝えた。

さらに、藤本は「聴いてくれているみんながいてGLASGOW」とファンへの感謝を表明。会場の雰囲気は温かく、一体感を生み出していた。

ライブ定番曲『Trooper』で再熱した会場は、『休息充電』、『outsider』と立て続けに演奏される楽曲で、熱狂の渦に巻き込まれていく。

そして、ツアーファイナルを華やかに飾るべく、GLASGOWが「敬愛している」というmol-74が登場。

藤本は「自分が好きな音楽、自分から出てくるアウトプットに対して正直でいたい」と語り、mol-74へのリスペクトを表現した。「こう言う音楽が好きなんだろうなというのが見える、且つ、めっちゃカッコイイ、且つ、みんなに愛されている」と、mol-74への熱い想いを語った。

初共演となった2組は、MCでの掛け合い、GLASGOWがSNSでカバー動画を公開したmol-74の楽曲『tears』をmol-74が演奏するなど、互いにリスペクトし合っている様子が伝わってきた。

ツアーも終盤に差し掛かり、アラタニは「今日ここですべてを出し切りたいと思って頑張ってきた」と語り、「楽しかった」と充実感を表現。「じゃあいきますか」という言葉とともに、ライブは最高潮へ。

『ラウド・クワイエット・ラウド』、『FLASHBACK』、『lucky』、『SEABISCUIT』と、盛り上がり必至のキラーチューンが畳み掛けられた。

「ラスト2曲」と告げられた後、アラタニは「悩んだり苦しかったり大変だったこともあった」と正直な気持ちを吐露しつつ、「こういう日があったらまた頑張れる」と笑顔を見せた。

本編最後は、アレンジを加えた『lightning』から始まり、『ながいおわかれ』へ。万感の想いが詰まった演奏で、温かなムードの中ライブは終了した。

鳴りやまないアンコールに応え、再び登場したGLASGOW。

アラタニは「今のこの5人のGLASGOWがすごく好きで」と語り、「この5人のGLASGOWを肯定したくて、GLASGOWを聴いてくださっている皆さんを肯定したくて」作ったというアルバムのラスト曲『In me』を演奏。アコースティックギター1本とアラタニの歌声のみが響き渡る空間は、観客を感動と涙で包んだ。

そして、軽快な藤本のギターフレーズで始まる『teenager』、サビでの合唱が印象的な『After image』を演奏し、大きな歓声と拍手の中、GLASGOWは初の全国ツアーを締めくくった。

GLASGOWの初の全国ツアー「NOW I SAAAAAAY TOUR」ファイナル公演は、バンドの成長と熱い想いが詰まった感動的なライブだった。

5人での演奏は、サポートメンバーも含めた一体感を生み出し、より力強いパフォーマンスを披露。特に、アルバム『NOW I SAY』の世界観を表現したライブ序盤は、アルバムを聴いているような没入感を感じることができた。

観客との一体感も素晴らしかった。MCでのメンバーの言葉や、曲間の掛け合いは、バンドと観客の距離を縮め、温かい空気を作り出していた。

特に印象深かったのは、藤本が語った「聴いてくれているみんながいてGLASGOW」という言葉。観客への感謝の気持ちがストレートに伝わってきて、感動した。

そして、ツアーファイナルに花を添えたmol-74との共演は、互いのリスペクトを感じられる素晴らしい時間だった。

GLASGOWがカバー動画を公開したmol-74の楽曲『tears』をmol-74が演奏するシーンは、2組の強い絆を感じることができ、感無量だった。

ライブ終盤、アラタニが「悩んだり苦しかったり大変だったこともあった」と語った言葉は、彼らの努力と成長を感じさせ、胸を打つものがあった。しかし、同時に「こういう日があったらまた頑張れる」と笑顔を見せた姿は、彼らの音楽への情熱と未来への希望を感じさせた。

アンコールで演奏された『In me』は、アコースティックギター1本とアラタニの歌声のみで演奏された。会場全体を包み込むような静寂と、アラタニの透き通った歌声は、観客の心を深く揺さぶった。

GLASGOWは、このツアーを通して大きく成長したと感じた。彼らの音楽は、これからも多くの人の心を掴み、感動を与えてくれるだろう。今後の活動から目が離せない。