北海道札幌のアーキテックプランニング視察会レポート!JGBAが住宅業界の未来を拓く
JGBA主催の「アーキテックプランニング 視察会 in札幌」レポート。同社のモデルハウスや分譲地を視察し、独自の社内評価制度やDX推進、フランチャイズ展開計画などを紹介。住宅業界の未来を担うアーキテックプランニングの取り組みとJGBAの活動に迫ります。
北海道札幌のアーキテックプランニング視察会レポート!JGBAが住宅業界の未来を拓く
一般社団法人日本優良ビルダー普及協会(JGBA)が主催する「アーキテックプランニング 視察会 in札幌」が、8月21日に開催されました。会員企業や業界関係者など、26名が参加し、北海道札幌市に拠点を置く株式会社アーキテックプランニングのモデルハウスや建築現場を視察する貴重な機会となりました。
JGBAは、住宅業界の活性化を目的とし、会員企業向けのセミナーや視察ツアーなどを積極的に開催しています。今回の視察会は、2022年から開始した現地視察会の第3弾で、アーキテックプランニングの事業内容や取り組みを深く理解する絶好の機会となりました。
視察では、同社が手掛ける47区画の大規模戸建て分譲地や、今年7月にオープンしたイオンモール苫小牧店内のモデルハウスなどが公開されました。建築中の現場や街並みを実際に確認できただけでなく、販売価格などの詳細情報や、無人見学を可能とする予約アプリの導入など、販売戦略の工夫も学ぶことができました。
さらに、広報担当者による積極的な情報提供もあり、宣伝・広報戦略や、クレームなどのネガティブな情報も含めて公開する企業姿勢とその効果など、貴重な情報を移動中も得ることができました。
視察後には分科会が開催され、アーキテックプランニングの相馬哲也社長が、同社の事業展開を支える独自の仕組みについて解説しました。社員全員が主体的に活躍する少数精鋭体制や、DX推進による情報共有の効率化、独自の社内評価制度などが紹介され、参加者からは大きな関心を集めました。
また、相馬社長は、同社の強みである性能とデザインの両立、無駄を省いた施工、徹底した原価管理といったノウハウや知見を共有。さらに、11月から開始予定のフランチャイズ展開モデルリース事業についても、事業概要や目的などを説明しました。
視察の最後には交流会が開催され、参加者同士の親睦を深めるとともに、現場でしか得られない貴重な情報や知見を交換する場となりました。
株式会社アーキテックプランニングは、2002年の創業以来、着実に成長を遂げています。下請けから元請けへ事業形態を転換し、長期優良住宅の標準化、高性能住宅ブランド「Class S」の展開など、常に時代のニーズに応える住宅を提供しています。現在では、従業員63名で年間247棟の住宅を供給し、創業20年で売上高80億円を達成するまでに成長しました。札幌だけでなく、苫小牧、旭川、そして4年前からは福岡県でも事業を展開し、北海道を代表する住宅会社として確固たる地位を築いています。
一方、JGBAは、住宅業界の活性化を目指し、会員企業限定の動画コンテンツ公開やセミナー、視察ツアーなどを実施しています。今回の視察会は、会員企業にとって、他社の成功事例やノウハウを学ぶ貴重な機会となりました。JGBAは今後も、このようなリアルな学びの場を提供することで、住宅業界の発展に貢献していくでしょう。
10月には、JGBAリフォーム実践会「マエダハウジング視察会 in広島」が開催される予定です。広島県広島市に本社を置く株式会社マエダハウジングのリフォーム事業をテーマに、ショールームや設備見学、営業戦略や接客の確認、同社の事業戦略に関する解説などが予定されています。
今回のJGBA主催の「アーキテックプランニング 視察会 in札幌」は、住宅業界の関係者にとって非常に有益なイベントだったと言えるでしょう。単にモデルハウスを見学するだけでなく、アーキテックプランニングの事業戦略や社内体制、そして住宅業界の未来に対する展望まで、幅広い視点から学ぶことができました。
特に印象的だったのは、アーキテックプランニングが社員一人ひとりの力を最大限に引き出し、少数精鋭で事業を推進している点です。独自の社内評価制度やDX推進による情報共有の効率化など、時代の変化に対応した柔軟な組織体制は、多くの住宅会社にとって参考になるのではないでしょうか。また、クレームなどのネガティブな情報も含めて公開するという、情報公開の姿勢も高く評価できます。顧客との信頼関係を築き、透明性を重視する姿勢は、現代社会において非常に重要です。
さらに、JGBAが会員企業に提供する学びの機会は、単なる情報提供にとどまらず、実際に現場を視察し、関係者と交流することで、より深い理解と実践的な知識を得られる点に価値があります。今回の視察会では、参加者同士の交流を通じて、新たなビジネスチャンスや人脈を広げる機会にもなったのではないでしょうか。
今回の視察会を通して、アーキテックプランニングは、性能とデザインの両立、そして顧客満足度向上に真摯に取り組む企業であることがよくわかりました。また、JGBAは、住宅業界の発展に貢献する重要な役割を担っていると感じました。
ただし、今回の視察会は、参加者にとって貴重な機会ではありましたが、より多くの企業や関係者が参加できるような、より広範な情報発信や広報活動も必要だと感じました。JGBAには、今後も様々なイベントやセミナーを通じて、住宅業界の活性化に貢献し、より多くの企業や関係者に学びの機会を提供していただきたいです。
また、住宅業界を取り巻く環境は、人材不足や資材価格の高騰など、多くの課題を抱えています。JGBAは、こうした課題解決に向けた取り組みも強化し、会員企業をサポートしていくことが求められるでしょう。
最後に、今回の視察会を通じて、住宅業界の未来は明るいものであると確信しました。アーキテックプランニングのような革新的な企業や、JGBAのような業界全体の活性化を促進する組織の存在は、日本の住宅業界にとって大きな力となるでしょう。今後も、住宅業界の動向に注目し、より良い住まいづくりに貢献していきたいと思います。