株式会社LINNÉ（リンネ）は、2024年4月に創業した、食文化の多様性を広げることを理念とする企業です。京都に醸造所を設立を目指すファントムブリュワリーとして、全国の酒蔵と連携しながら、日本酒の枠にとらわれない新しい酒造りに挑戦しています。

LINNÉの代表取締役である今井翔也氏は、日本酒スタートアップ「株式会社WAKAZE」の共同創業者であり、杜氏としてクラフトサケの醸造技術の基盤を築いた人物です。日仏米を拠点に酒造りの経験を積んだ今井氏は、「麹の未知の可能性を解放したい」という強い思いからLINNÉを設立しました。

LINNÉ初の醸造ブランドとなる「800（ヤオ）」は、「異を醸す酒」をコンセプトに、複数の植物由来原料を組み合わせた「クロスボタニカル」を特徴としています。ブランド名は、物事の数の多さを表す「八百」に由来しています。

「800」シリーズの第1弾となる「800 大麦」は、埼玉県川越のクラフトビール「COEDO BREWERY」から譲り受けたビール大麦を麹として使用し、福島県南相馬のクラフトサケ「haccoba」で醸造されました。8月末には大阪・阪神百貨店梅田本店で開催されたイベントでデビューを果たし、限定数量が完売するほどの好評を得ています。

今後、第2弾以降の「800 蕎麦」と「800 米」も、イベントで先行販売された後、クラウドファンディングで本格販売される予定です。

「800 大麦」は、大麦麹と米を原料とし、果実のような甘酸っぱい香りや酸味、穀物の奥行きが楽しめるお酒です。冷やして飲むのはもちろん、温度が上がるにつれて穀物の旨みが際立ち、より味わい深くなる変化も楽しめます。

「800 蕎麦」は、新潟県産の米と蕎麦麹、粕取焼酎を原料とした雑酒です。新潟・小千谷で有機栽培された蕎麦の実を使用しています。

「800 米」は、新潟県産の米と米麹、粕取焼酎を原料とした清酒です。

これらの新ブランド「800」は、9月11日(水)から15日(日)にかけて東京・大手町で開催される「若手の夜明け2024 TOKYO」で、今井氏自らが試飲を振る舞い、お披露目されます。また、9月末からはクラウドファンディングも開始予定です。

LINNÉは、今後もPodcast「Voice of Linné」を通じて、ブランドの理念や未来を伝えていく予定です。日本酒の可能性を広げるLINNÉの挑戦に、今後も注目が集まりそうです。

LINNÉが手掛ける「800」は、日本酒の概念を大きく超えた、革新的なクラフトサケと言えるでしょう。日本酒の製造技術をベースとしながらも、大麦や蕎麦といった多様な素材を取り入れ、クロスボタニカルという新しい表現に挑戦している点は、非常に興味深く、今後の展開に期待感を感じます。

特に、クラフトサケの醸造技術の基盤を築いた今井翔也氏の存在は、このプロジェクトの大きな魅力の一つです。WAKAZEでの経験や、パリでの醸造所設立など、国際的な視野を持ちながらも、日本の伝統的な酒造りを大切にしている姿勢は、信頼感と安心感を与えてくれます。

「800」の味わいは、日本酒とはまた異なる、新たな発見と感動を与えてくれるものと思います。大麦や蕎麦といった素材の個性と、日本酒の繊細な味わいがどのように融合しているのか、非常に興味深く、試飲してみたい気持ちに駆られます。

「800」は、日本酒の未来を担う可能性を秘めた、非常に魅力的なブランドです。クラウドファンディングを通じて、多くの人が「800」を応援し、その可能性を広げていくことを期待しています。

また、LINNÉが目指す「食文化の多様性」という理念も素晴らしいと感じます。日本酒という枠にとらわれず、様々な素材や技術を取り入れ、新しいお酒を生み出していく姿勢は、食文化全体を豊かにする力になるでしょう。

今井氏の情熱と、LINNÉの挑戦が、日本の酒造業界に新たな風を吹き込み、世界中の人々に日本酒の魅力を届けてくれることを期待し、応援しています。そして、「800」が、日本酒の新しい時代を切り開く存在となることを確信しています。

今回の「800」の発表は、日本酒ファンのみならず、食に関心を持つすべての人にとって、注目すべきニュースと言えるでしょう。ぜひ、クラウドファンディングやイベントを通じて、「800」の世界に触れてみてほしいと思います。