ハカルテリサーチ:婦人科がん患者のQOL向上に貢献する京大との共同研究
DUMSCOと京都大学が共同開発したアプリ「ハカルテリサーチ」が、婦人科がん患者のQOL向上に貢献する研究で活用され、その成果が学会で発表されました。HRV測定技術を応用し、患者の状態を可視化することで、より主体的な治療を支援します。
こういうこと
■ DUMSCOと京都大学が共同開発した「ハカルテリサーチ」が、婦人科がん患者のQOL研究に貢献し、その成果が学会で発表されJSOG Congress Awardを受賞した。
■ 「ハカルテリサーチ」は、心拍変動(HRV)測定技術を活用し、患者のQOLを定量的に評価する新たな指標「HRVウェルネススコア」を開発し、日常生活での症状記録とHRVデータの収集を容易にする。
■ 長期的な外来治療へと移行する婦人科がん治療において、QOL維持・向上が課題となる中、「ハカルテ」は患者の自己効力感を高め、医療者との円滑なコミュニケーションをサポートし、より主体的な治療を支援することを目指している。
ハカルテリサーチ:婦人科がん患者のQOL向上に貢献する京大との共同研究
近年、医療技術の進歩に伴い、がん治療は入院から外来へと移行しつつあります。しかし、通院治療を行う患者さんにとって、自宅での体調管理は重要な課題です。株式会社DUMSCOは、京都大学との共同研究により、臨床研究用アプリ「ハカルテリサーチ」を開発しました。このアプリは、婦人科がん患者さんのQOL(生活の質)に関する研究において、データ収集ツールとして活用されています。そして、その研究成果が、先日開催された「第77回日本産科婦人科学会学術講演会」で発表され、JSOG Congress Awardを受賞しました。
「ハカルテリサーチ」は、DUMSCOが強みとする心拍変動(HRV)測定技術を応用しています。HRVとは、心拍の間隔の揺らぎを示す指標で、自律神経の状態を反映することが知られています。アプリを通じて得られたHRVデータは、患者さんのエネルギーレベルを数値化し、体調の変化を客観的に捉えることを可能にします。京都大学の研究チームは、このHRVデータを用いてQOLを定量的に評価する新たな指標「HRVウェルネススコア」を開発しました。このスコアは、患者さんの疲労や抑うつといった自覚症状と関連性があり、QOLの低下を早期に検出できる可能性を示唆しています。
本研究では、婦人科悪性腫瘍患者93名から収集した3,824件のHRVデータとQOL・症状スケール(生活の質や、だるさ・気分・痛みなどの症状を自己申告で評価する指標)などの合計418件のデータを解析し、HRVからQOLを統計的に予測する仕組みを構築しました。その結果を0〜100のスコアとして可視化したものがHRVウェルネススコアです。スコアは2つのQOL評価指標と有意な正の相関を示し、疲労や抑うつ、悪心、下痢、しびれ、呼吸困難、味覚障害などの症状が強いほどスコアは低下する傾向が見られました。
DUMSCOは、「ハカルテリサーチ」の開発で得た知見を活かし、一般のがん患者さん向けの体調記録アプリ「ハカルテ」も提供しています。このアプリは、患者さんが自分の状態を把握し、より主体的に治療やケアを受けられるようサポートすることを目指しています。今後、受診アドバイスや医療者とのチャット機能、アピアランスケアに関する情報提供などを追加し、さらに幅広いサポートを提供していく予定です。
「ハカルテ」の開発背景には、がん治療の変化、QOLの重要性、体調記録の重要性という3つの要素があります。近年のがん治療は外来で行われることが多く、患者さんは自宅で体調管理を行う必要があります。また、QOLの低下は治療の中断につながる可能性もあり、QOLの維持・向上は治療の成功に不可欠です。さらに、患者さんの症状は医師に過小評価される傾向があるため、患者さん自身が体調を記録し、医師に伝えることが重要となります。
今回のDUMSCOと京都大学の共同研究は、がん患者さんのQOL向上に大きく貢献する可能性を秘めていると感じました。「ハカルテリサーチ」は、HRVという客観的な指標を用いてQOLを評価することで、患者さん自身が自分の状態を把握しやすくなり、医療者とのコミュニケーションを円滑にする効果が期待できます。これまで、QOLは主観的な評価に頼ることが多かったため、客観的な指標の導入は画期的です。
特に、「HRVウェルネススコア」は、患者さんの状態を分かりやすく可視化する点で優れていると思います。スコアが数値化されることで、患者さんは自分の状態の変化を客観的に把握し、早期に適切な対応を取ることができます。また、医療者もスコアの変化を参考に、より的確な治療計画を立てることが可能になります。
「ハカルテ」のようなアプリは、患者さんの自己効力感を高め、主体的な治療を促す上で非常に重要です。治療期間中、患者さんは様々な不安や疑問を抱えるものですが、「ハカルテ」を通じて自分の状態を把握し、医療者と積極的にコミュニケーションを取ることで、より安心して治療に臨むことができるでしょう。また、アピアランスケアに関する情報提供など、患者さんのニーズに応じた機能が追加されることで、さらに幅広いサポートが可能になると思います。
DUMSCOは、単にアプリを開発するだけでなく、患者さんのQOL向上という明確な目標を持って取り組んでいる点が素晴らしいと感じました。今後も、データ分析とテクノロジーを駆使して、がん患者さんをはじめとする様々な人々の生活の質を高めるサービスを提供していくことを期待しています。
今回の研究成果は、婦人科がん治療だけでなく、他のがん種や慢性疾患の患者さんのQOL向上にも応用できる可能性を秘めています。HRV測定技術は、様々な分野で活用できる可能性があり、今後の発展に注目していきたいです。DUMSCOの今後の活躍に期待するとともに、私も医療従事者として、今回の研究成果を日々の診療に活かしていきたいと思います。
ここがミソ
Q. 「ハカルテリサーチ」は、どのような研究で活用されましたか?
A. 京都大学の研究チームによる婦人科がん患者のQOLに関する研究において、データ収集ツールとして活用されました。
Q. 「ハカルテリサーチ」の主な特徴は何ですか?
A. スマートフォンを使って日常的に症状記録ができるだけでなく、スマートフォンのカメラを用いて迅速簡便にHRVを記録・管理できる点が特徴です。
Q. HRVウェルネススコアとは何ですか?
A. HRVを用いてQOLを定量的に評価する新たな指標であり、0〜100のスコアで可視化されます。スコアが高いほどQOLが高い傾向があります。
Q. 「ハカルテリサーチ」は、どのような課題解決を目指していますか?
A. 婦人科がん治療におけるQOL維持・向上という課題に対し、患者の自己効力感を高め、医療者との円滑なコミュニケーションをサポートすることを目指しています。
Q. DUMSCOは、どのような技術に強みを持っていますか?
A. 心拍変動(HRV: Heart Rate Variability)測定技術に強みを持ち、自律神経の状態を可視化する技術を持っています。
Q. 「ハカルテ」は、どのような点を重視して開発されていますか?
A. 患者目線に立って開発・改善を重ねている点が特徴です。がん患者が自分の状態を知り、より主体的に治療やケアを受けられるようサポートすることを目指しています。
Q. DUMSCOは、ハカルテ事業以外にどのような事業を展開していますか?
A. セルフコンディショニングアプリ「Habitone」、toB向けストレス測定アプリ「ANBAI」、ポーラ化成工業と共同開発している熱中症リスク判定AIカメラ「カオカラ」などを展開しています。
Q. なぜ、がん患者のQOL維持・向上が重要視されているのですか?
A. QOLの低下が治療の中断につながることも少なくなく、治療を完遂するためにはQOLの管理が重要であるためです。また、海外ではQOLを管理することにより治療成績が上がったという報告もあります。
Q. 「ハカルテ」は、今後どのような機能を追加していく予定ですか?
A. 受診アドバイスの提供や、気軽に医療者に相談できるチャット機能などを追加していく予定です。また、アプリ内でアピアランスケアなどに関する情報提供も行う予定です。
Q. 「ハカルテ」は、どのような背景から開発されたのですか?
A. 医療の進歩に伴うがん治療の変化、がん治療における患者のQOL維持・向上の重要性、がん患者の体調記録の重要性という3つの背景から開発されました。
みんなが思いそうなこと
💬ハカルテリサーチの研究成果、素晴らしいですね!婦人科がん患者さんのQOL向上に貢献できるのは素晴らしいです。
💬HRVウェルネススコアという新しい指標、わかりやすくて良いですね。患者さんが自分の状態を把握するのに役立ちそうです。
💬がん治療は長期化することも多いので、QOLの維持は本当に重要だと思います。ハカルテのようなアプリは心強いですね。
💬患者目線で開発されているのが伝わってきます。今後の機能追加も楽しみです。
💬医療者とのコミュニケーションを円滑にする効果も期待できるんですね。素晴らしい取り組みだと思います。
💬DUMSCOの技術力と熱意が感じられます。今後の展開に期待しています!
💬アピアランスケアに関する情報提供もありがたいですね。患者さんの悩みに寄り添っているのがわかります。
💬がん患者さんの自己効力感を高めるという目標、共感します。主体的な治療をサポートするって大切ですね。
💬客観的な指標でQOLを評価できるのが画期的だと思います。医療の進歩を感じます。
💬ハカルテは、がん患者さんにとって希望の光ですね。応援しています!
💬QOLの重要性が再認識されました。患者さんの生活の質を高めるために、できることを考えていきたいです。
💬HRV測定技術の可能性に驚きました。他のがん種や慢性疾患にも応用できるといいですね。
💬DUMSCOの今後の活躍に期待しています!私も今回の研究成果を日々の診療に活かしていきたいです。
💬素晴らしい研究成果ですね!患者さんのQOL向上に繋がることを願っています。
💬ハカルテリサーチ、名前も素敵ですね。患者さんの心に寄り添うような温かさを感じます。
💬QOLを数値化することで、患者さんも医療者も状態を把握しやすくなりますね。
💬患者さんの不安を軽減し、安心して治療に臨めるようにサポートしてくれるのは素晴らしいです。
💬DUMSCOのミッションに共感します。持続可能なパフォーマンスをデザインするって素敵ですね。
💬患者さんの声に耳を傾け、ニーズに応じたアプリを開発しているのが素晴らしいです。
💬がん治療の課題解決に貢献する画期的なアプリですね!
💬HRVウェルネススコアは、患者さんのモチベーション向上にも繋がりそうですね。
💬医療現場で活用されるのが楽しみです。患者さんのQOLが向上することを願っています。
💬DUMSCOの技術力と京都大学の研究力、素晴らしいコラボレーションですね。
💬がん患者さんだけでなく、多くの人の健康をサポートできる可能性を秘めたアプリですね。
💬今後の機能追加にも期待しています!患者さんのニーズに応じたアプリに進化していくのが楽しみです。
💬ハカルテは、がん患者さんの生活をより豊かにしてくれるでしょう。
💬DUMSCOの社会貢献活動に感銘を受けました。応援しています!
💬ハカルテリサーチの成果が、広く知られることを願っています。