ニチレイフーズ株式会社は、8月8日の「チャーハンの日®」に合わせ、全国の一般消費者14,100名を対象に「チャーハン」に関する意識・実態調査『全国チャーハン調査2024』を実施しました。
調査結果によると、1ヶ月に1回以上チャーハンを食べている人の割合(喫食率)は64%と、非常に高いことがわかりました。さらに、喫食頻度と一度に食べる量を掛け合わせると、年間約238万トンが消費され、1人あたり年間約3428.7kg、13.7皿も食べている計算になります。これは、好きなおかずランキング4年連続No.1のからあげの約2.3倍の量です。
チャーハンの調理方法では、「手作り」「冷凍食品」「中華料理店」の順に多く、2020年と比較すると「手作り」が低下し、「中華料理店」での喫食率が増加しています。これはコロナ禍での外出自粛から、日常生活に戻りつつあり、外食の機会が増えたことが要因と考えられます。
都道府県別に見ると、チャーハンを食べる機会が最も多いのは石川県、奈良県、島根県の3県で、喫食率は68.7%でした。一方、最も少ないのは茨城県で、喫食率は56.7%と2020年から14ポイントも低下しています。1ヶ月に食べる量では東京都が1人あたり平均約4.4kgと最も多く、北海道、福島県と続きました。
チャーハンに好意的な人は73.5%と、米飯料理17種類の中で最も多く、続いておにぎり、かつ丼、炊き込みご飯、牛丼と続きました。しかし、20代、30代では米飯を「好きではない/食べない」と回答した人がそれぞれ19.1%、11.6%おり、若年層を中心に米飯喫食離れの傾向が見られました。
手作りチャーハンに入れる具材では、卵、ネギ、豚肉類が人気でした。都道府県別では、福岡県、富山県、鹿児島県などが多岐にわたる具材を入れている傾向がありました。一方、青森県、茨城県、兵庫県などは、手作りチャーハンの具材の種類が少ないという結果でした。
冷凍食品のチャーハンは、電子レンジで調理する人が75%と、2020年から増加していました。冷凍食品のチャーハンは、電子レンジで美味しく食べられることが周知され、より簡単な調理が増えたと考えられます。
今回の調査結果から、チャーハンは日本人の食生活において重要な位置を占めていることが改めてわかりました。特に、からあげの2.3倍という消費量は驚きです。若い世代では米飯離れが進んでいるものの、チャーハンは依然として人気が高く、今後もその人気は衰えないでしょう。
都道府県別の違いも興味深いです。石川県、奈良県、島根県ではチャーハンを食べる機会が多く、一方、茨城県では減少しているという結果が出ています。これは、地域ごとの食文化や生活習慣の違いが影響しているのかもしれません。
チャーハンは、家庭で手作りする人もいれば、外食で食べる人もいます。今回の調査では、外食でのチャーハン人気が高まっていることがわかりました。これは、コロナ禍で外出自粛が続いた反動で、外食を楽しむ人が増えているからだと考えられます。
チャーハンの具材は、地域や家庭によって様々です。今回の調査では、豚肉、卵、ネギといった定番の具材に加え、様々な具材が使われていることがわかりました。家庭の味、地域の味、それぞれのチャーハンをこれからも楽しんでいきたいですね。