江戸の味を今に伝える!日本橋弁松総本店の夏の定番「夏ちらし」
創業170年以上、日本橋弁松総本店が誇る夏の定番「夏ちらし」が今年も登場! 濃厚な酢飯に、茗荷、椎茸、海老など、夏の食材がたっぷり。江戸時代の味を受け継ぐ、どこか懐かしさを感じられるお弁当です。
江戸の味を今に伝える!日本橋弁松総本店の夏の定番「夏ちらし」
創業嘉永三年(1850年)、現存する中では日本で最古の弁当屋である日本橋弁松総本店。その歴史は、前身の「樋口屋」という食事処に遡ります。文化七年(1810年)に創業した樋口屋は、当時の日本橋の魚河岸に店を構え、盛りの良さが評判でした。しかし、時間に追われている魚河岸の人たちは、食べ切れずに残して帰ってしまったそうです。
初代は、残ったおかずを竹皮や経木に包んで持ち帰らせたところ、そのサービスが大好評。やがて、最初から持ち帰りを希望する注文が増え、これが弁松の弁当のルーツとなりました。しばらくはイートインとテイクアウトを両方行っていましたが、三代目樋口松次郎の時代に、食事処から弁当専門店に業態変更しました。
三代目は、お客さんから「弁当屋の松次郎」という愛称で呼ばれていたため、屋号もそれを縮めて「弁松」となりました。嘉永三年(1850年)、ペリーが来る3年前のことです。
時代は明治に移り、一時高級路線に走ったり、関東大震災や戦災で二度も店を焼失したりと、幾多の困難を乗り越えてきた弁松。それでも、しぶとく現代まで弁当を作り続けています。
そんな弁松の夏の定番商品「夏ちらし」は、濃厚な酢飯に、茗荷、椎茸、海老など、夏の食材がたっぷり。弁松定番の玉子焼きや野菜の甘煮、人気のつとぶ(生麩の一種)なども入った、夏にぴったりの贅沢な弁当です。経木の折箱に詰められたおかずは、江戸から続く甘辛の濃ゆい味で、どこか懐かしさを感じさせてくれます。
販売期間は、2024年8月3日(土)から12日(月・祝)まで。日本橋三越本店、銀座三越、伊勢丹新宿店、大丸東京店、日本橋高島屋、新宿高島屋の弁松売場もしくは弁松商品取り扱いコーナーにてお求めいただけます。価格は一折1,296円(税込み)です。
伝統を受け継ぎながらも、時代の変化に対応してきた弁松。江戸の面影を残すお弁当を、ぜひ一度ご賞味ください。
日本橋弁松総本店の「夏ちらし」は、創業から受け継がれる伝統の味と、現代の食トレンドを融合させた、まさに「江戸の味」を感じられるお弁当です。
濃厚な酢飯に、新鮮な夏の食材がたっぷり。特に、弁松定番の玉子焼きは、甘辛い味付けが食欲をそそります。また、つとぶ(生麩の一種)の独特な食感が、アクセントになっています。
経木の折箱に詰められたお弁当は、見た目も美しく、食べる前から気分を高めてくれます。江戸時代の雰囲気を漂わせる、どこか懐かしい味わいは、まさにタイムスリップしたような感覚に。
「夏ちらし」は、単なるお弁当ではなく、日本の食文化の歴史を感じられる貴重な体験です。伝統を受け継ぎながらも、時代の変化に対応してきた弁松の精神が、このお弁当に凝縮されているように感じます。
今年の夏は、日本橋弁松総本店の「夏ちらし」で、江戸時代の味を堪能してみてはいかがでしょうか。