ラーメン店倒産、過去最多ペースで増加中!原材料高騰が経営を直撃
ラーメン店の倒産件数が前年から倍増し、過去最多を更新するペースで増加している。原材料高騰による原価上昇が経営を圧迫し、多くの店が苦境に立たされている。ラーメン文化の維持に向けた課題が浮き彫りになっている。
ラーメン店倒産、過去最多ペースで増加中!原材料高騰が経営を直撃
ラーメン店の倒産が深刻化している。帝国データバンクの調査によると、2024年7月までに49件のラーメン店が倒産し、前年比でほぼ倍増した。過去最多だった2020年の54件を上回るペースで、今年中には100件を超える可能性もある。
倒産増加の背景には、原材料高騰による原価上昇が挙げられる。帝国データバンクが試算した「ラーメン原価」は、2年前と比べて1割以上上昇している。特に、チャーシューや豚骨ガラに使われる豚肉は、枝肉ベースで前年比2割近く値上がりしている。麺や海苔、メンマなどの具材も、不作や円安の影響で価格が高騰している。
さらに、スープを24時間加熱する店では、光熱費の値上げによる負担も大きい。ラーメン店の経営は、人件費や電気代などの店舗運営コストの上昇と相まって、厳しい状況に追い込まれている。
ラーメン店の多くは、コロナ禍以前から600~800円台でラーメンを提供している。しかし、原材料の高騰や物価上昇によって、価格を維持することが困難になっている。一方で、ラーメン業界では、「1000円の壁」と呼ばれる価格帯を超えることが難しいという事情もある。値上げをしても客足が減ってしまうリスクを考えると、なかなか価格転嫁できないのが現状だ。
ラーメン文化を維持していくためには、原材料高騰にどのように対応していくのか、適正価格を見つけるための模索が必要となる。
ラーメン店を取り巻く厳しい状況は、多くのラーメンファンにとって衝撃的なニュースだろう。原材料高騰は、ラーメン店の経営だけでなく、私たちの食生活にも影響を与えている。ラーメン1杯の値段は、今後さらに上昇する可能性もある。
しかし、ラーメンは日本を代表するソウルフードであり、多くの人にとって大切な存在だ。ラーメン店が生き残るためには、私たち消費者も、価格上昇を理解し、協力していく必要がある。
今回の調査結果を踏まえて、ラーメン業界はどのように変化していくのか、今後の動向に注目していきたい。