東京都新宿区の落語会場「道楽亭」の亭主である橋本龍児さんが、5月23日に永眠されたことが発表されました。橋本さんは病気療養中でしたが、一時退院中に病状が急変し、そのまま帰らぬ人となりました。享年は発表されていません。道楽亭の公式発表によれば、葬儀はご遺族の意思により家族葬で執り行われるとのことです。

落語ファンからの追悼の声
SNSでは多くの落語ファンや道楽亭の常連客から、橋本さんの訃報を受けたコメントが相次いでいます。「道楽亭の橋本さんが亡くなられたと聞いた。ついこの間伺った時はお元気そうに見えたのに。何度も通ってたけど予約名を伝えるくらいしかお話ししたことなくて持病をお持ちだったことも知らなかった。突然すぎてすごく悲しい」といった驚きと悲しみの声が広がっています。

また、「道楽亭のお席亭が急逝されたとのお知らせにただただびっくりしております。2回しか行けなかったけど、どちらもとても濃密な楽しい会でした。ご冥福をお祈りいたします」と、橋本さんとの思い出を振り返るコメントも多く寄せられています。

道楽亭の今後について
道楽亭の公式発表によれば、5月中に予定されている会は予定通り開催されるとのことです。ただし、6月以降の会については、出演者やスタッフと協議の上、あらためて発表される予定です。ファンの間では、「道楽亭のおかげで、出会えた方が、芸が、沢山。ゼロ距離で浴びた、数々の素晴らしい高座。橋本さん、ありがとうございます」と、道楽亭の今後を心配する声とともに、感謝の言葉が続いています。

橋本龍児さんの人物像
橋本龍児さんは、一見するとぶっきらぼうで無愛想な印象を与えることが多かったですが、その実、非常に優しく、おっちょこちょいでかわいらしい一面も持っていました。「初めてマスターにお会いしたときは、強面でとっつき難い印象でしたが、お話してみると、とても優しいお人柄でした」といった声が多く聞かれます。阪神タイガースの大ファンで、昨年の日本一を本当に嬉しそうに話していたことが思い出されます。

道楽亭の役割と影響
道楽亭は多くの噺家たちの舞台となり、落語ファンにとっても重要な拠点でした。「道楽亭の橋本さんの訃報に驚いています。落語家さん達が橋本さんについて話すマクラはとても楽しかった。道楽亭は初めて小春志師匠の落語を聞いた思い出の場所だから今後も続いてほしいですが、奥様、スタッフの方には無理せず過ごしてもらえたらと願っています」とのコメントもあり、道楽亭の存続とともに、橋本さんの遺志を継ぐことへの期待が寄せられています。

道楽亭がこれからも落語文化を支える場所であり続けるためには、多くの演者とスタッフ、そしてファンの支えが必要です。「皆様で道楽亭を守って行けたら橋本さんも喜んでいただけるのではないでしょう？」という声に応える形で、道楽亭が新たな一歩を踏み出すことが望まれます。

橋本龍児さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。