パルシステム「こだわり酵母食パン」が国産小麦100%に!利用者の声に応え3年かけて実現
パルシステムの人気商品「こだわり酵母食パン」が、利用者の声に応え、原料小麦をすべて国産に切り替えました。3年間にわたる研究開発と産地との連携により実現した、小麦本来の風味を味わえる食パンです。国産小麦使用比率の目標達成も見据え、パルシステムの取り組みを紹介します。
パルシステム「こだわり酵母食パン」が国産小麦100%に!利用者の声に応え3年かけて実現
長年愛されるパルシステムのオリジナル商品「こだわり酵母食パン」が、この度、原料の小麦をすべて国産に切り替えることになりました。パルシステム連合会は、利用者から長年寄せられていた国産小麦への強い要望に応え、3年間にわたる研究開発と努力の末、ついに実現に漕ぎ着けました。
これまでアメリカやカナダ産の小麦を使用していた同商品は、北海道産の小麦に切り替わります。この取り組みによって、パルシステムの子会社であるパルブレッドにおける国産小麦の使用比率は、2024年度には70%に達する見込みです。これは、パルブレッドが国産小麦の利用拡大を目指し、長年取り組んできた結果と言えるでしょう。
国産小麦への切り替えは、決して容易ではありませんでした。パルシステムは、国産小麦に適した製パン技術の確立に3年ほど前から取り組み、安定的な生産体制の構築に尽力してきました。同時に、小麦の産地や製粉会社、メーカーと連携し、パンに適した国産小麦の確保、価格の安定化、安定供給のための情報を共有してきました。これらの努力が実を結び、今回の国産小麦100%への切り替えを実現できたのです。
「こだわり酵母食パン」は、40年以上もの間、多くの人に親しまれてきたロングセラー商品です。小麦粉、ホシノ天然酵母パン種、砂糖、食塩のみというシンプルな材料で、仕込みから焼き上がりまで約2日かけて、ほぼ手作業で丁寧に作られています。その素材本来の味と、ずっしりとした食感、トーストした時の香ばしい風味は、多くの利用者から好評を得ています。
パルブレッドは、2023年度にはパン製造における国産小麦の使用比率を64%まで高めていました。今回の「こだわり酵母食パン」の国産小麦への切り替えにより、2024年度には目標としていた70%の使用比率を達成できる見込みです。一方、日本の小麦の自給率は15%程度、国内で製造されているパンにおける国産小麦の使用比率は8%程度と、まだまだ低い状況です。パルシステムの取り組みは、国産小麦の利用拡大に大きく貢献するものと言えるでしょう。
パルシステムは、今後も利用者の声に耳を傾け、安心安全で美味しい商品を提供していくことを目指しています。今回の「こだわり酵母食パン」の国産小麦への切り替えは、その取り組みの一つの成果と言えるでしょう。
パルシステムの「こだわり酵母食パン」が、ついに国産小麦100%に切り替わったことは、食の安全や国産小麦の利用拡大という観点から非常に喜ばしいニュースです。長年、利用者から国産小麦への要望があったことを受け、3年の歳月をかけて実現したという背景には、パルシステムの消費者への真摯な姿勢と、国産小麦の利用拡大に向けた強い意志が感じられます。
国産小麦は、海外産と比べて価格が高く、安定供給が難しいという課題があります。しかし、パルシステムは、小麦の産地や製粉会社、メーカーと連携し、これらの課題を克服することで、国産小麦100%を実現しました。これは、単に商品の原料を変更しただけでなく、国産農業を支え、地域経済活性化にも貢献する取り組みと言えるでしょう。
「こだわり酵母食パン」は、素材本来の味と香りを生かした、シンプルな食パンです。国産小麦への切り替えにより、より一層、小麦本来の風味や食感が楽しめるようになり、利用者にとって嬉しい変化と言えるでしょう。また、国産小麦の利用拡大は、食料自給率の向上にもつながり、食の安全保障の観点からも重要な取り組みです。
パルシステムは、組合員一人ひとりの意見を反映し、安心安全な商品を提供する生活協同組合です。今回の取り組みは、まさにその理念を体現したと言えるでしょう。パルシステムの取り組みは、他の企業や団体にとっても、国産小麦の利用拡大に向けた模範となるのではないでしょうか。
しかし、国産小麦の利用拡大には、まだまだ課題が残されています。小麦の生産量を増やし、安定供給体制を構築していくためには、政府や関係機関の支援も必要です。パルシステムの取り組みが、国産小麦の利用拡大に向けた機運を高め、さらなる発展につながっていくことを期待しています。
今後、パルシステムが、国産小麦を使った様々な商品を開発し、消費者に提供していくことを期待しています。また、今回の取り組みが、他の企業や団体にも波及し、国産小麦の利用がより一層拡大していくことを願っています。