三秀工業株式会社(本社:富山県、代表取締役:笠谷 和宏)は、2024年春に新しいブランド「3E WORKS(スリーイー ワークス)」を発表しました。ブランドのビジョンは「鉄の更なる可能性を追求する」ことで、2024年5月8日(水)からクラウドファンディングサイト「BOOSTER」でプロジェクトを開始します。
「3E WORKS」は、1970年に北陸富山で創業した金属加工業の老舗、三秀工業株式会社から生まれた新ブランドです。同社は長い間、電機や機械産業のサプライヤーとして、切断、曲げ、溶接を中心としたあらゆる部品を製作し、その技術力を高めてきました。その中で培った加工技術を活かし、鉄の有用性を再発見し、新たな価値を創造することを目指しています。
3E WORKSが特に注目するのは鉄のサステナビリティです。鉄は地球上の資源の約1/3を占め、再利用も容易で製品寿命も長いことから、SDGsにも大きな意義を持っています。これらの特性に焦点を当て、鉄の新しい価値を提案することで、環境にも配慮した持続可能な社会の実現に貢献します。
第一弾のシリーズでは、「オマージュ」というアプローチ手法を採用しました。名作と呼ばれる家具を鉄を用いて新しい形で表現し、そのデザインを現代に甦らせます。例えば、「Hommage for Pierre Jeanneret」と題したシリーズでは、スイスの建築家ピエール・ジャンヌレが1950年代にインドのチャンディーガル都市計画のためにデザインした家具を、ステンレススチールで再現しました。
「Hommage for Pierre Jeanneret」シリーズの代表作として、PJ-01ダイニングチェア、PJ-02リビングチェア、PJ-03サイドテーブルがあります。これらの製品は全て職人による手仕事で仕上げられ、ステンレス鋼の鏡面仕上げやヘアライン加工など、高い技術が反映されています。
クラウドファンディングは2024年5月8日(水)から2024年6月30日(日)まで行われ、目標金額は1,000,000円です。支援金は国内外での展示会出展や新商品の開発費に充当される予定です。
3E WORKSは、今後も金属の持つ可能性を追求し、商業施設やカフェなどの公共施設でも使えるような製品を提供することで、BtoBおよびBtoCの販路を拡大していく計画です。北陸富山、日本の技術力を世界に発信するミッションを持ち、文化的背景やデザイン的要素を理解した上で名作家具の価値を継承していくことを目指しています。