セイコーウオッチ株式会社は、高級腕時計ブランド「クレドール」の誕生50周年を記念し、伝説的なモデル「ロコモティブ」を限定復刻した「Locomotive（ロコモティブ）」を発売しました。希望小売価格は1,760,000円（税込）で、数量限定300本です。
「クレドール ロコモティブ」は、時計界の巨匠、ジェラルド・ジェンタ氏がデザインを手掛けたモデルとして知られています。ジェンタ氏は、時計史に残る数々の傑作を生み出し、「時計界のピカソ」と称された人物です。「クレドール ロコモティブ」は、1979年に発売され、ジェンタ氏とセイコーの深い友情と相互の尊重を象徴するモデルとして、クレドールの歴史に刻まれています。
今回の復刻モデルは、オリジナルモデルの開発時にジェンタ氏が描いていたスケッチを忠実に再現しています。蒸気機関車からインスパイアされたグレーがかった黒色のダイヤルには、機関車から吹き出す蒸気のような繊細なパターンが施されています。このパターンは、約1600本の線を、一本ずつ機械で彫刻されており、見る角度や光の入り方によって様々な表情を見せます。
「ロコモティブ」のアイコンである六角形のケースやベゼルは、機関車をモチーフとしており、6本のねじは長期的な使用に適した機能ねじを採用しています。12時位置のインデックスは、スケッチのとおり1本から2本へと変更されています。
ブレスレットも「ロコモティブ」らしいデザインで、中留側に向かって細部まで丁寧に作りこまれたテーパー駒や、六角形の中駒が特徴です。ブレスレットには、ステンレススチールよりも軽く錆びにくいブライトチタンを採用し、快適な装着感を実現しています。
搭載されるムーブメントは、薄型の3針メカニカルムーブメント、キャリバーCR01です。薄型化することで、オリジナルモデルと同様に、厚さ9mm以下のエレガントなフォルムを実現しました。
「クレドール ロコモティブ」は、ジェンタ氏のデザインとセイコーの技術が融合した、まさに伝説の時計と言えるでしょう。今回の復刻モデルは、ジェンタ氏の遺志を受け継ぎ、彼のスケッチを忠実に再現することで、彼のデザインに対する敬意を表しています。
「クレドール ロコモティブ」の復刻は、時計愛好家にとって朗報と言えるでしょう。ジェンタ氏のデザインに対する敬意と、現代の技術を融合させたことで、オリジナルモデルの良さを引き継ぎながらも、さらに進化したモデルとなっています。
特に、ダイヤルの繊細なパターンは、ジェンタ氏のスケッチを忠実に再現しており、彼のこだわりを感じることができます。また、ブレスレットの快適な装着感も、現代の技術によって実現されたもので、長時間着用しても疲れない設計となっています。
「クレドール ロコモティブ」は、歴史と伝統を継承しながら、現代の技術で進化を遂げた、まさにタイムレスな時計と言えるでしょう。価格が高い点はネックですが、コレクターはもちろん、時計好きなら手に入れておきたい逸品です。
