国営ひたち海浜公園の『常陸ローズガーデン』では、約3,400株のバラがまもなく見頃を迎えます。バラは剪定後、一定の積算温度に到達すると開花しますが、今年は昨年より4日遅れているものの、ほぼ平年並みの5月15日に見頃を迎えます。ガーデン全体の見頃は5月29日頃まで続き、遅咲き性のバラは6月上旬頃までお楽しみいただけると予想されています。バラはバラ科バラ属で、原種が北半球に広く分布する常緑または落葉低木です。品種数は全世界で約3万種以上といわれ、多様な花色・花形・香りが魅力の園芸品種の基は、概ね8品種の原種バラとされています。そのうち、ノイバラ・テリハノイバラ・ハマナスは日本を代表する原種バラとして、多くのバラの祖となりました。茨城県は『ハマナス』が自生する太平洋側の南限で、『ハマナスの思い出ガーデン』では約1,600株のハマナスを植栽しています。『ローズレリーフガーデン』は大観覧車から見ると、大きなバラの花模様が浮かび上がって見えるデザインです。花模様の中心には『希望』という品種が植栽されています。その他のバラも多彩で、『万葉』や『シェラザード』、『ピンクパンサー』などが楽しめます。『リラクゼーションガーデン』では、科学万博つくば’85から譲り受けたバラ、アイスバーグとラバグルートが植栽されています。バラの隣にはベンチや広い芝生スペースもあるので、ゆったりとした時間を過ごすことが可能です。国営ひたち海浜公園は年間を通じて様々な花が楽しめます。春のネモフィラやスイセン、チューリップ、初夏のポピーやバラ、夏のジニアやヒマワリ、秋のコキアやコスモス、冬のアイスチューリップなどが見頃を迎えます。大観覧車やジェットコースター、アスレチック広場、バーベキュー広場などもあり、多彩なアトラクションも魅力です。