福島第一原子力発電所
福島第一原子力発電所は、1971年から2011年までの約42年間、日本の電力供給に貢献しました。福島第一原子力発電所について紹介します。
福島第一原子力発電所
沿革
福島第一原子力発電所は、1971年から2011年までの約42年間、日本の電力供給に貢献しました。特に、1970年代の産業構造が変化し、安定した電力供給が求められる中で、重要な役割を果たしたと言えるでしょう。2011年の東北地方太平洋沖地震による津波で大きな被害を受け、1,2,3,4号機は2012年4月に廃止になりました。5,6号機は2014年1月に廃止になっています。現在は周囲の環境保全に最大限の注意が払われながら、廃炉作業が進められています。
原子炉形式
原子炉の形式にはBWR(沸騰水型原子炉)とPWR(加圧水型原始炉)があります。福島第一原子力発電所に使われている原子炉はBWRです。BWRは、原子炉内の核分裂反応時に発生する熱で、軽水(普通の水)を沸騰させて蒸気を生成する仕組みです。この蒸気により直接タービンを回して発電します。日本では、東京電力や東北電力などの電力会社がBWRを採用しています。一方、PWRは原子炉の中で発生した高温高圧の熱水を利用して蒸気発生器で蒸気を発生させ、タービンを回します。日本では関西電力や吸収電力が採用しています。
廃炉作業が進行中
福島第一原子力発電所はすでに廃止となり、現在は廃炉作業が進行中です。使用済み燃料を取り出すためにガレキ撤去作業などが進められてきました。作業においては周辺環境に影響を極力抑えるため、粉塵の飛散防止のために大型カバーの設置や発電所内の除染作業、構内の地表面をモルタルで覆うフェーシングと言われる舗装が行われています。今では発電所構内全域の96%のエリアで、一般服と防塵マスクでの作業が可能となっているとのことです。現在、周辺地域や海洋での放射線量を継続的にモニタリングし、影響を監視し続けています。
所在地
リンク
廃炉作業の進捗状況は随時TEPCO(東京電力ホールディングス)のオフィシャルページで更新されています。
TEPCO(東京電力ホールディングス)
https://www.tepco.co.jp/decommission/effort/index-j.html