パソナグループが事務局を務める『第四回 全国くにうみ漫画ワールドカップ 表彰式』が開催されました!
株式会社パソナふるさとインキュベーションが事務局を務める『第四回 全国くにうみ漫画ワールドカップ 表彰式』が3月3日に開催されました。「全国くにうみ漫画ワールドカップ」は、日本全国の各地域にまつわる伝承を題材にした漫画作品のグランプリを決定するものです。
国内外から注目を集める漫画のワールドカップ
全国くにうみ漫画ワールドカップ実行委員会(理事長:上崎 勝規 洲本市長、事務局:株式会社パソナふるさとインキュベーション)は、3月3日にシアターレストラン「HELLO KITTY SHOW BOX」(淡路市)にて、『第四回 全国くにうみ漫画ワールドカップ 表彰式』を開催しました。
全国くにうみ漫画ワールドカップとは
「全国くにうみ漫画ワールドカップ」では、日本全国の各地域にまつわる伝承を題材にした漫画作品を広く募集し、グランプリを決定しています。本年度では、淡路島日本遺産や世界、日本全国の各地域に語り継がれてきた「祭り」を題材にした漫画応募作品が、国内外より418点も集まりました。
同ワールドカップの目的は、漫画やイラストを用いて淡路島や世界各国にまつわる伝承・歴史のさらなる普及を目指すことです。募集は2部門に分かれています。
一つは、日本遺産にも認定されている淡路島“国生み神話の御食国伝説”をはじめとした淡路島の食材・歴史を題材とする「淡路島日本遺産部門」。そして、全国各地に昔から伝わる祭りを題材とする「ご当地部門」です。2023年9月1日~11月30日の募集期間で、若者からシニア、プロからアマチュアまで、幅広い作品応募がありました。
『第四回 全国くにうみ漫画ワールドカップ』概要
審査部門 Ⅰ淡路島日本遺産部門
(1)大人の部
漫画グランプリ :1作品/賞金20万円
イラストグランプリ:1作品/賞金10万円
優秀賞 :1作品/賞金5万円(イラストは3万円)
(2)中学生以下の部
イラストグランプリ:1作品/商品券1万円
イラスト優秀賞 :1作品/商品券5千円
Ⅱご当地部門
(1)大人の部
漫画グランプリ :1作品/賞金20万円
イラストグランプリ:1作品/賞金10万円
優秀賞 :1作品/賞金5万円(イラストは3万円)
(2)中学生以下の部
イラストグランプリ:1作品/商品券1万円
イラスト優秀賞 :1作品/商品券5千円
日本から世界へ羽ばたく「漫画文化」
今や、日本が世界に誇る一大文化となった「漫画」は、日本国内でもさまざまな発展を続けています。“地域の伝承×漫画”による文化の復興を目指す「全国くにうみ漫画ワールドカップ」もその一つだと言えるでしょう。
かつては「子どもの読み物」と軽視されていた漫画も、今では研究対象や学問の一つになっているほどです。例えば、京都精華大学には日本初、そして日本唯一の"マンガ学部"が設置されています。東京工芸大学には、芸術学部内に"マンガ学科"が設置され、マンガ文化を創造する人材の育成が行われています。
京都精華大学マンガ学部
数々の傑作を生みだしてきたマンガ家やアニメーション作家を教員に迎え、プロの画力と構成力、ストーリーやキャラクターのつくり方を直接学べる学部です。
原作者や編集者として活躍する教員からは、業界や作品の歴史、ヒットする企画の立て方など、理論的な面でも指導を受けられます。描く技術を学ぶことはもちろん、描き手以外の道も開けるのが同学部の魅力です。学部共通科目では、ゲーム制作などデジタルスキルも充実しており、自分の得意分野で世界の架け橋になる力を磨くことができます。
東京工芸大学芸術学部マンガ学科
日本のマンガ文化を創造する人材の育成を目的として、「マンガの道」を目指す学生に、従来の枠にとらわれない自分自身の表現方法を追求し、自由で柔軟な発想力を身につけることを求めています。
マンガ原作の作り方、雑誌・書籍編集、デジタル表現、マンガに対する研究・批評的アプローチといった具合に、マンガを取り巻く高度で幅広い専門技術や知識を身につけるためのカリキュラムが用意されている学科です。
漫画作品とのコラボレーションで無数の可能性が!
漫画はそれ自体で完成した存在ですが、さまざまなものとコラボレーションすることでさらなる発展が見込めます。日本国内では地域復興・文化復興における漫画文化の活用に注目が集まっています。
先に紹介した「全国くにうみ漫画ワールドカップ」では、淡路島の文化を漫画という形で残し、広く知ってもらうために漫画文化を活用しているのが特徴ですね。
どんなに貴重な文化・遺産であっても、書籍や写真、記録などでは一部の人の目にしか留まりません。特に若い世代や海外の人には、手に取ってもらう機会すら少ないと考えられます。
しかし、漫画という形を取ることで、幅広い年齢層にアピールすることができ、海外の人にも見てもらう機会が増えることでしょう。イラストがつくことで日本独自の文化や歴史がわかりやすくなります。
こうした取り組みは淡路島独自のものではありません。例えば高知県では、「まんが王国・土佐」として地域おこしを行っています。同県は、「アンパンマン」シリーズ(1973年~)のやなせたかし、『ぼくんち』(1995~1998年)の西原理恵子など、数多くの漫画家を排出しています。県内にはマンガ関連施設が複数設置され、県と漫画がコラボして地域おこしに力を入れているのです。
日本が世界に誇る漫画文化は、地域おこしや文化復興にも役立っていることがわかりました。これからも国内外で、数多くの漫画作品が生み出され、さまざまな形で人々の暮らしに良い影響力を発揮してくれることでしょう!