2024年03月10日更新
rezero narou リゼロ

【リゼロ】レムの「第二夫人でも良い」発言など、アニメではカットされたWeb版の面白いエピソード9選!

ついに最終回を迎えた『Re:ゼロから始める異世界生活』ですが、Web版では人気があったけれどアニメではカットされたシーンが結構あります。そこで、『スバルがヴィルヘルムを襲撃』『王城でロム爺が名演技』『レムが一夫多妻制を推進』など、カットされたシーンのうち、特に面白いものだけをまとめてみました。

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リゼロWeb版とは?

出典:ncode.syosetu.com
リゼロWeb版とは、小説投稿サイト『小説家になろう』で公開されているリゼロのWeb小説のことです。誰でも自由に無料で読むことができます。
出典:ncode.syosetu.com
Web版は2016年9月現在、1章から6章まで公開されていて、3章84節がアニメ最終回『ただそれだけの物語』に相当します。

ではWeb版の名エピソードを紹介していきます。

【1】ヒロインが本領発揮!エミリアが食事をアーンして食べさせてくれる

出典:matomame.jp
2章の4周目、自分の命を狙っているのがレムだと知ったスバルは部屋から出ようとしなくなります。エミリアに対しても「俺に構わないでくれ」と冷たい態度でした。

アニメではその後、エミリアの出番はありませんでしたが、Web版ではその後もエミリアは何度も部屋を訪れています。そして、スバルが食事を全くとっていないことに気付いて…。
エミリアの意図がわからず、スバルはたまらずに手を振って、

「いや、いやいやいや、ちょっと待てよ、エミリアたん。何してんだ?」

「なにって、スバルがこうしたら食べるって言ったんでしょ? だから、食べて。あーんってしてあげるから」


第二章24 『待ち望んだ朝』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)

【2】シリアス要素ゼロ!ロズワール邸でマヨネーズ騒動が勃発

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出典:matomame.jp
アニメではレム、ラム、スバルがロズワール邸で仲良くするエピソードは2章の前半にしかありませんでした。

しかし、Web版では2章と3章の間に、その3人がマヨネーズ作りに挑戦するエピソードがあります。その魅力を列挙すると、
・スバルのマヨネーズに対する異常な執着が面白い
・スバルにデレてるけど自信不足なせいで、かまってほしい子犬みたいになってるレムが可愛い
・ラムとスバルの会話がコントみたいで笑える
・想定外の結末が待っている

ラムとスバルの面白い会話の例を挙げると…。
「いやらしい目で見るのはやめなさい。見た目だけなら同じなんだから、レムの方を好きにしたらいいわ」

「麗しいようで全然麗しくねぇな、お前の姉妹愛!」


番外編1上 『中毒症状』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)
「これが料理をするものとしないものとの違いよ。些細な知識の有無なんて問題にもならない。付け焼刃がなんの足しにもならないことを知るがいいわ」

「料理っつったって、お前の料理なんて蒸かし芋ぐらいしか見たことねぇけど!?」


番外編1下 『第一次マヨネーズ騒動』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)

【3】フェルトを王選に参加させないために、ロム爺が命懸けの名演技をする

出典:matomame.jp
3章の1周目、ロム爺はフェルトを助けるために城に忍び込むのですが、あえなく捕まってしまいます。

アニメではここから、フェルトがロム爺を救うために王選参加を決意するという展開になりました。

しかしWeb版では、フェルトにそういう決断をさせないよう、ロム爺が意図的にクズみたいな行動を取り始めます。
「フェルト、儂じゃ! 貧民街で一緒にやってきた、クロムウェルじゃ! よくわからんが、今のお前さんならどうにかできそうなんじゃろ? 儂を助けてくれ!」

 絨毯の敷かれた床に膝をつき、老人は媚びた笑みを顔に張り付けて懇願する。もしも拘束されていなければ、そのまま少女の足にすり寄っていきそうな勢いだ。
 その醜態に近い素振りにさしものフェルトも言葉を失い、絶句して知人の変貌を見ている。


第三章21 『浅慮の代償と老人の意思』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)

【4】絶望したスバルがペテルギウスにとんでもないお願いをする

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出典:matomame.jp
3章の3周目では、スバルが余計なことを口走ったせいで、エミリアが魔女にハートキャッチされてしまいます。

アニメではその後、スバルが屋敷の外に放り出され、ペテルギウスに襲撃されるという展開になりました。

しかし、Web版ではスバルのほうからペテルギウスの元を訪れるという展開になっています。そして、エミリアの命を奪ってしまった罪悪感から、スバルがペテルギウスにとんでもないお願いをします。
 以前ならば、ほんの一日前のスバルならば、なりふり構わず目の前のペテルギウスの命を奪い取りに走ったはずだ。
 だが、今、目の前にこうして憎かったはずの男がいるのを見ても、そこにはなんの情動も発生しなかったし、望みが変わることもなかった。

「ああ、あのお方の想いに報いれぬ不出来なワタシに代わり、試練を成し遂げたアナタにワタシはなにができるのデスか。教えてほしいのデス。ワタシはワタシが怠惰でないことを愛に示すために、いったいなにができるのデスか?」

「殺してくれ」


第三章49 『終焉の獣』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)

【5】レムが「第二夫人でも良い」と発言し、一夫多妻制を容認

出典:matomame.jp
白鯨討伐戦が始まる直前、フリューゲルの大樹の下でレムがスバルの嘘を見抜くシーンがありました。

アニメではレムが「まるごと信じているから、無理して嘘をつく必要はない」などと語って終了でしたが、Web版ではさらに続きがあって…。
手を握られ、レムは「あ」と小さく声をこぼしたが、すぐに早足のスバルに歩調を合わせると、その自分を見ようとしない少年の横顔を悪戯な目で見つめ、

「スバルくん」

「……なんだ」

「レムは第二夫人でも良いですよ」


第三章56 『決戦の火蓋』
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【6】地竜にパトラッシュと名付けた理由が明らかに

出典:matomame.jp
アニメでは白鯨討伐戦の最中に、「頼むぜパトラッシュ!ドラゴンなんだろ?かっこいいとこ見せてくれ!」とスバルが言うシーンがあり、いつのまにか地竜の名前がパトラッシュに決まっていました。

しかしWeb版では、次のようにスバルが命名の理由を説明するシーンがあります。

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いい地竜だ。足が速くて、体力もあって、なにより賢い。今からお前の名前はパトラッシュだ。忠義に厚い相棒、と考えたらそれしか思いつかなかった。


第三章59 『絶望に抗う賭け』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)
出典:www.youtube.com
「忠義に厚い相棒」といった表現から、児童文学『フランダースの犬』に登場する犬、パトラッシュを意識した命名であることは明らかです。

アニメでは白鯨登場時のスバルの携帯アラーム音が『フランダースの犬』アニメ版の主題歌になっていましたが、それもパトラッシュ繋がりの選曲だったのだと思われます。

【7】小悪魔的な可愛さ!レムが言質をとるために死にそうなふりをする

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アニメでは、白鯨討伐後、「置いていかれるのは嫌だ」と駄々をこねるレムをスバルがなだめるシーンがあり、レムが次のように言質をとっていました。

レム「これからもレムを隣に置いてくれますか?」
スバル「俺のほうから土下座で頼むぜ」
レム「言質とりました」

一方、Web版では白鯨討伐後、レムが重傷を負ったふりをして言質をとりにいきます。
「わがまま、言って……いい、ですか?」

「……! 言えよ、なんでも言え。なんだって聞くし、やってやるから……ッ」

「好きって、言ってほしい……です」

 掠れた声で、弱々しい声音で、スバルを見上げるレムが小さくこぼす。


第三章61 『メイザース領への道』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)

【8】最悪の展開!ペテルギウスに憑依されたスバルが大暴れ

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アニメでは、ペテルギウスに憑依されたスバルを、すぐにユリウスとフェリスが始末したため、特に被害は出ませんでした。

しかし、Web版ではスバルが憑依されてしまう回数がアニメより多くなっていて、憑依されたスバルがヴィルヘルムに襲いかかるエピソードがあります。
「は?」

 唖然と、生温かいそれを顔に浴び、スバルはぽかんと口を開けて瞬きする。
 眼前、振り返った先に立っていたはずの老剣士の姿がない。いや、ないことはないのだが、スバルの知っている形と違っているのだ。

 スバルより十センチは高かっただろう長身で、鍛え上げられていたヴィルヘルムの肉体。その広い肩幅の上、首が存在していない。


第三章65 『怠惰の結果』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)

【9】レムとスバルの子供、リゲルとスピカが登場する

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出典:matomame.jp
3章4周目、スバルがレムにカララギへの逃亡を持ちかけると、レムは一緒に逃げたらどんな毎日になるかを想像し、「子供たちが大きくなって、スバルくんを邪険に扱うようなお年頃になっても、レムはスバルくんの味方です」などと語っていました。
アニメではそんな未来は実現しませんでしたが、Web版ではそんな未来を描いたIFストーリーが読めます。レムが逃げたことを後悔しているような暗いシーンもありますが、全体的にはレムが想像した通りの幸せな未来になっています。

以下、レムと子供たちのやりとり。
「でももだってもお母さんは嫌いですよ。それに、さっきの言葉も間違っています」

 口ごもるリゲルを容赦なく叱りつけ、それから彼女は腕の中で大人しくなったスピカに微笑みを向けながら、

「お母さんはお父さんを尻に敷いたりしていません。お父さんはいつだって、お母さんの一番なんですから」


第三章断章 『ナツキ・レム』
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)

おわりに

リゼロにはWeb版だけでなく書籍版もあります。Web小説界隈では、書籍化に伴いWeb版が削除されるということも珍しくないため、リゼロは大丈夫なのかと気になる人もいるでしょう。

しかし、リゼロ作者が次のように述べているので、焦る必要はありません。自分にとって都合のいいときに、読める分量だけ読んでいけばOKです!
WEB版の削除・ダイジェスト化・更新停止といったことは今後も予定されておりません。書籍・WEB共によろしくお願いします。
引用元:ncode.syosetu.com(引用元へはこちらから)

他にもリゼロのまとめをいろいろ作っています!

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