藤井聡太の師匠、杉本昌隆が実践した指導方法まとめ【将棋・教育】

「才能を傷つけないよう、あえて技術的なことは教えない」「強い対戦相手を紹介してあげる」「将棋以外のことはしっかり教える」など、藤井聡太（ふじいそうた）四段の師匠である杉本昌隆七段が実践した指導方法をまとめました。天才の育て方を知りたい親御さんや、天才に対する正しい教育方法を知りたい先生方におすすめ！

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藤井聡太の師匠、杉本昌隆七段のプロフィール

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出典：www.shogi.or.jp

杉本昌隆（すぎもとまさたか）七段は1968年生まれで、2017年現在48歳。すでに全盛期を過ぎているので、現在の強さを見るより、過去の最高記録を見るほうが強さがわかりやすいです。

過去、杉本七段は順位戦では上から2番目のクラスであるB級1組まで昇りつめ、竜王戦では最強のクラスである1組まで昇りつめました。プロの中でもやや強いほうだったと言えます。しかし、タイトル獲得や棋戦優勝といった目立った実績はありません。

あれだけ強い藤井四段を育てた師匠にしては大したことない実績だと言えます。藤井四段が大きく育ったのは、師匠が強かったからではなくて、師匠の指導スタイルが良かったからだと考えられます。

以下、師匠の指導スタイルまとめです。

杉本流1：弟子が自分より強くても気にしない

師匠・杉本昌隆七段は小学４年の藤井少年に平手で負けていた「彼が強過ぎたんだと確信しました」 : スポーツ報知 hochi.co.jp/topics/2017062… #報知 @SportsHochiさんから
— ｼﾞｪｲｽ@ (@jadeite514) Jun 26, 2017

師匠の杉本七段は藤井四段に12連敗していたが2ヶ月前に対局した時に勝った。「実は私が連敗を止めているんです。話題になってないですが」w #ntv
— Takashi_cv (@tks0810) Jul 1, 2017

杉本「あまり師弟という意識はなくて、一人の少年とその先輩という意識でいますので、一緒に勉強というのも変ですけれども」
引用元：headlines.yahoo.co.jp（引用元へはこちらから）

杉本流2：弟子の才能を認め、指し方に口を出さない

杉本「持っている才能がプロから見てもうらやましいものがありましたから、常識的な教えはかえって、やらない方がいいと思いましたので、あまり技術的なことは控えました」
引用元：www.hochi.co.jp（引用元へはこちらから）

杉本「昔から言っているが、彼に技術の指導は全く必要ない」
引用元：www.sankei.com（引用元へはこちらから）

杉本「今までもそうで、これからもそうだが、『今まで通りの将棋を指すように』というだけ」
引用元：www.hochi.co.jp（引用元へはこちらから）

杉本流3：強い相手を紹介してあげる

＞急激に強くなったのはなぜか。山崎八段は「藤井さんは三段に昇段後、三段リーグが始まるまで半年近く間があった。その間、師匠の杉本昌隆七段が武者修行のように、全国のプロ棋士の研究会に藤井さんを連れて行き、高段の棋士と練習対局を重ねたのが大きかったようだ」と語る。
— キューピーハニー (@kewpie_honey) May 30, 2017

2chでも、杉本七段の采配を賞賛する書き込みがいろいろ見つかりました。

藤井くんより弱い師匠といくら指しても
師匠にとってメリットがあるだけで
藤井くんにはむしろデメリットかもしれないから
師匠は、藤井くんに他の強いプロとの対局の機会を作ってあげた。
引用元：mevius.2ch.net（引用元へはこちらから）

自分ではだめだと認めるお師匠さんがすごい。
そして、自分ができる最善のことを弟子にしてあげるなんて、
人間出来すぎているよ。
こういう人は社会にはほぼいない。
こういう人を師匠にできたことこそが、僥倖だと思う。
引用元：mevius.2ch.net（引用元へはこちらから）

杉本流4：将棋以外のことはしっかり教える

杉本「藤井はペットボトルからガブガブ飲む、1回目の加藤先生との対局のときもそうだった。直飲みだと、ちょっとかっこ悪いから、グラスに入れるよう注意した」
引用元：www.youtube.com（引用元へはこちらから）

杉本師匠「対局のときの出前はね、あそこよりあっちの店がいいよ。」
藤井くん、「はい、わかりました。」 (^_^)
「ほのぼのとした会話だねえ。」
杉本「将棋で教えられることはありませんから。」(^_^)
— 勝又清和 (@katsumata) May 6, 2017

岡崎将棋まつり2017では、佐藤天彦名人VS郷田真隆九段の対局を杉本七段と藤井四段の二人で解説することになりました。しかし、藤井四段は大盤の前まで移動するときに、なんと対局者の前を横切ってしまったのです。

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出典：www.youtube.com

これには師匠も慌てて、

杉本「えっと、なるべく後ろを通るようにね」
藤井「あ、はい…」
観客「わはははは」

藤井「師匠には技術的なものだけでなく、将棋や対局に臨むことについて、たくさんのことを教えていただいた」
引用元：www.daily.co.jp（引用元へはこちらから）

杉本流5：弟子の才能を信じる

藤井四段の快進撃で師匠の杉本七段と一緒に記者会見していたのがニュースになってたけど、杉本先生は東海で将棋の普及に尽力され、藤井四段の奨励会時代には「彼がプロ入りできなかったら責任を取って棋士を引退する」とまで言ってた人だということは知られてもいいと思いました。
— ぽん (@fjnmya) Jun 22, 2017

炎の七番勝負は猛者ぞろいの相手に対し、藤井が６勝１敗という堂々たる勝ちっぷりで幕を閉じた。シリーズ開始前に藤井の師匠・杉本昌隆七段が「藤井が７戦全勝しても私は驚きません」と言っていたが、その言葉を裏切らない大型新人が登場してきたことを証明した格好だ。
引用元：www.shogi.or.jp（引用元へはこちらから）

杉本「プロに何連勝しても彼にとっては通過点なので『おめでとう』とは言わないんじゃないかな」
引用元：www.daily.co.jp（引用元へはこちらから）

杉本流6：弟子の考えをしっかり聞く

東海テレビの取材編集・奥田繁氏「2014年7月の事でしたが、師匠の杉本昌隆七段と藤井君が“感想戦”を検討していましたが、バリバリのプロである師匠に藤井君が、『ここはこうですよ』とアドバイスしている様子を目の当たりにした時はビックリしました。」
引用元：www.oricon.co.jp（引用元へはこちらから）

杉本「こないだ25連勝を決めた時も、メールで“作戦負けしていたかもね”と打つと、“そうですかね”と返信が来た。自分の納得しないことでは首を縦にふりません」
引用元：www.dailyshincho.jp（引用元へはこちらから）

杉本「私たち棋士も、（藤井の）将棋に対する真摯で純粋な姿勢を見習っていきたい」
引用元：www3.nhk.or.jp（引用元へはこちらから）

杉本流7：日常的に弟子と仲良くする

「藤井四段はメンマが苦手で、師匠の杉本七段と一緒にラーメンを食べるときはチャーシューと交換してもらうらしいですよ」「師匠側すっごい駒損じゃないですか！？」って話が面白かった
— bami (@kurotsurubami) Jun 26, 2017

杉本昌隆七段（師匠）と藤井聡太四段のネクタイの柄がそっくりだったという件。杉本七段によれば、偶然だそうです。
— mtmt (@mtmtlife) Jun 22, 2017

一緒に大相撲の観戦に出かけ、その様子がテレビに映ったこともありました。

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出典：mevius.2ch.net

なお、藤井四段の髪がすごくボリュームあるように見えますが、後ろにいる人の髪の毛と重なっているから、そう見えているだけです。

杉本七段のまとめ。
色紙を書く時、詰将棋のレパートリーがなくなったら、藤井四段に「あげましょうか？」と言われた。
色紙を頼まれる時「藤井聡太の師匠って書いて」と言われることがあり、藤井聡太という字を練習している。
急に親戚が増えて、ぜんぜん覚えていない人から電話がある。
— ひーちゃん (@h_yuri) Jun 17, 2017