2024年03月16日更新
藤井聡太 shogi 将棋

スランプを何度も乗り越えてきた!藤井聡太の奨励会成績まとめ!

藤井聡太が奨励会に6級で入会してから、四段に昇段するまでの、各段級での成績データ(勝敗、星取表)をまとめました。学年と段級の対応表も掲載。通算勝率や昇級ペースは記録保持者の屋敷伸之に負けており、意外にもプロデビュー前は苦戦していたことが判明。三段リーグ開幕直後の評判もそれほど高くはありませんでした。

18931
0

奨励会の昇級・昇段ルール

奨励会入会時点では6級。他の奨励会員と対局(段級差があれば駒落ち)していき、直近の勝率が一定の水準を超えるなどすれば昇級・昇段できるシステムになっています。四段に昇段できれば、プロになれます。

藤井聡太の奨励会全成績

奨励会の対局結果は将棋連盟の公式サイトで期間限定で公開されるようになっています。そこから、藤井聡太の記録だけを抜き出しました。

勝敗と星取表

6級(9勝2敗)
○○○●○○●○○○○

5級(22勝14敗)
○●○○○○○●○●●○○●○●●○●●
○○●●○○○●○○●○○○●○

4級(6勝0敗)
○○○○○○

3級(11勝9敗)
○●●○●●●●●●○○○●○○○○○○

2級(22勝15敗)
●●○○●●○●○○○●●○○○●○○●
○●○●●○○●○○○○○●○●○

1級(12勝3敗)
○●●○○○○○○●○○○○○

初段(17勝13敗)
○●○●○●○●●●○●●●○○○○○●
●○○●○○○○●○

二段(19勝13敗)
●●○●○●●●○●○○●○○○○○○●
○●●○●○○○●○○○

三段(13勝5敗)
○●○○○○○●○●○○○●○○●○


奨励会通算:131勝74敗(勝率63.9%)

昇級・昇段した日付と学年

スポンサーリンク

スポンサーリンク

6級入会:2012年09月22日(小4)
5級昇級:2012年11月10日(小4)
4級昇級:2013年05月05日(小5)
3級昇級:2013年06月02日(小5)
2級昇級:2013年09月15日(小5)
1級昇級:2014年04月05日(小6)
初段昇段:2014年06月21日(小6)
二段昇段:2015年02月28日(小6)
三段昇段:2015年10月18日(中1)
四段昇段:2016年10月01日(中2)

藤井聡太の奨励会での成績を他のプロ棋士と比較

昔の棋士の場合は奨励会入会時点で6級ではなかったり、三段リーグが存在しなかったりするので、直接的な比較はできません。よって、現行のルールになってから奨励会に入った棋士と比較していきます。

勝率を比較

勝率の最高記録を持っている屋敷伸之、および、若手有望棋士たちと比較してみます。

屋敷伸之 :105勝 42敗(71.4%)
藤井聡太 :131勝 74敗(63.9%)
佐藤天彦 :238勝135敗(63.8%)
佐々木勇気:185勝109敗(62.9%)
渡辺 明 :178勝116敗(60.5%)
豊島将之 :220勝157敗(58.4%)


デビュー後は無敗で29連勝という記録を打ち立てた藤井聡太ですが、奨励会での勝率は63.9%と大したことありません。現名人の佐藤天彦や、中学生棋士で現竜王の渡辺明とほぼ同等。最高記録保持者の屋敷伸之と比較すれば7ポイントも下回っています。トップレベルの成績と言うことはできますが、ぶっちぎりの成績とは言えません。

昇級・昇段の速度を比較

6級入会から四段昇段までにかかった時間を比較します。比較対象は最速記録を持っている屋敷伸之、および、若手有望棋士たち。

屋敷伸之 :2年10ヶ月(1985年12月~1988年10月1日)
藤井聡太 :4年1ヶ月(2012年9月~2016年10月1日)
渡辺 明 :5年7ヶ月(1994年9月~2000年4月1日)
佐々木勇気:6年1ヶ月(2004年9月~2010年10月1日)
豊島将之 :7年7ヶ月(1999年9月~2007年4月1日)
佐藤天彦 :8年1ヶ月(1998年9月~2006年10月1日)

若手有望棋士たちでさえ、5年~8年かかっているところを、藤井聡太は4年で切り抜けているわけですから、かなり優秀と言えます。しかし、屋敷伸之の2年10ヶ月という記録と比較すると、やや劣ります。5級、2級、初段、二段など、ところどころでつまづいたのが響いています。デビュー後の活躍を見ていると、奨励会もぶっちぎりのスピードで駆け上がってきたのだろうと思ってしまいがちですが、そうでもなかったのです。
.

スポンサーリンク

スポンサーリンク

プロデビュー年齢を比較

《藤井聡太》
中学生でプロ入りを果たしたのは加藤一二三・谷川浩司・羽生善治・渡辺明に続く5人目で、14歳2か月という四段昇段年齢は加藤一二三の14歳7か月を62年ぶりに更新する最年少記録。
引用元:ja.wikipedia.org(引用元へはこちらから)

藤井聡太の奨励会でのエピソード

3級で6連敗して降級しそうになる

藤井聡太の母「6連敗したときは無言で新幹線で泣いていました」
引用元:headlines.yahoo.co.jp(引用元へはこちらから)
--壁を感じたことは。

藤井聡太:あまりありませんが、3級だった小5の時に、(2回取ると下の級に落ちる)「降級点」を取った時は悔しかったです。
引用元:www.asahi.com(引用元へはこちらから)

1級~初段で逸材として注目され始める

スポンサーリンク

スポンサーリンク

二段昇段したとき、周りがまともに拍手してくれなかった

奨励会幹事の藤原直哉七段より昇段発表がある。

「藤井聡太初段が二段に昇段しました。おめでとう」

拍手が起こるが、力は全くこもっていない。全員が下を向き、嫌そうな表情を隠そうともせず「パ……チ、パ……チ、パ……チ」と手を合わせる。
引用元:headlines.yahoo.co.jp(引用元へはこちらから)

二段のときに詰将棋選手権で優勝

スポンサーリンク

スポンサーリンク

三段リーグ初参戦。当初は厳しい見方が多かった

764 :名無し名人:2016/04/05(火)

藤井はプロは確定だけど何期かかるかは完全な運ゲー

個人的には中学生プロの四期以内をクリアできる可能性は非常に高いと見ている
引用元:echo.2ch.net(引用元へはこちらから)
962 :名無し名人 :2016/04/11(月)

藤井君はどうなるか全く読めんなあ
いきなり13~14勝しても不思議じゃない感じもするし負け越しても驚かない
引用元:echo.2ch.net(引用元へはこちらから)
963 :名無し名人 :2016/04/11(月)

昇段したてはいつも成績悪いしまあそんな良くないんじゃないか
引用元:echo.2ch.net(引用元へはこちらから)
421 :名無し名人:2016/04/25(月)

藤井聡太は1勝1敗か。
あくまでも年齢の割には凄いというだけであって、
今の時点でプロの実力がある訳ではないって事を忘れてはならないな。
引用元:toro.2ch.sc(引用元へはこちらから)
722 :名無し名人:2016/07/18(月)

藤井君はこの時点でこういう話題になってること自体がすごいな
残念ながら羽生との「王者の交代」みたいな形にはならないだろうけど(さすがにタイトル戦出るまでに数年はかかるだろうから)、新しいスターが出てくるのはよいこと
このまま順調に育って欲しい
引用元:echo.2ch.net(引用元へはこちらから)

前評判を覆し(?)、三段リーグ一期抜け

藤井聡太「奨励会は厳しい世界なので、(昇級・昇段に)時間がかかった時もありましたが、全体として順調でした。13勝5敗で三段リーグ1位になれたのはラッキーでした」
引用元:しんぶん赤旗 2017年4月2日号

なぜデビュー後、29連勝できたのか?

スポンサーリンク

スポンサーリンク

直前の三段リーグでは5敗もしていたのに、デビューした途端に負けなしの29連勝。もしや、奨励会三段のほうがプロより強かったのでは?と思ってしまいそうになりますが、そんなことはありません。奨励会三段はプロの下位と同等の強さと言われており、プロ平均を超えるほどではありません。

実際、藤井聡太と同時に四段昇段を決めた大橋貴洸はデビュー後、10戦して4勝6敗という成績。藤井聡太が参加した三段リーグのレベルがずば抜けて高かったとは考えられません。

ソフトの活用によって棋力が急上昇した

藤井四段が研究にソフトを用いているというのは有名な話です。

本人も「奨励会級位のころの自分はかなりの攻め将棋だった。初段くらいから徐々に受けることも覚え始め、三段になって将棋ソフトを使い始めてからは序盤から受けに回る将棋もよく指すようになった。攻めることによって得るアドバンテージよりも実際の形勢を重視するようになったためだ」と語っています。
引用元:book.mynavi.jp(引用元へはこちらから)
藤井聡太「指し手に具体的な評価値が出るのは今までの将棋観からすると革命的で、(勝負のカギを握る)形勢判断を客観的に見られるようになりました。今後も活用していきたいです」
引用元:www.hochi.co.jp(引用元へはこちらから)
遠山五段「難関の三段リーグを1期で抜けた原動力の一つは、将棋倶楽部24でPonanzaと出会い、その力を自身に取り入れたことで間違いないでしょう。」
引用元:toyamayusuke.hatenablog.com(引用元へはこちらから)
【将棋世界1月号】 師匠から見た藤井聡太 七段 杉本昌隆

三段リーグの中盤から様子が違ってきた。
余裕が出てきたというのか、厚みを増したというのか。
私との対戦でも攻め合いではなく、余されて負かされることが多くなった。

引用元:mevius.2ch.net(引用元へはこちらから)
藤井聡太「自分の実力が三段の中位以上にあるとは思いませんでした。ただ、(9月の)最終日の段階では、四段に昇段してもおかしくない力になっていたと思います。」
引用元:www.asahi.com(引用元へはこちらから)

今回のまとめ

デビュー後、29連勝という前人未到の大記録を打ち立てた藤井聡太ですが、奨励会の頃の勝率や昇級ペースは、ぶっちぎりの凄さというほどではありませんでした。そんな藤井聡太がプロになった途端に勝ちまくることができたのは、三段の頃からソフトを研究に活用し始めたからだと考えられます。師匠の杉本昌隆も、三段の途中から急に強くなったと認めています。

ほかにも藤井聡太の記事を作っています

スポンサーリンク

スポンサーリンク

記事作成にあたってはwikiや2chなどを参考にしました

スポンサーリンク

スポンサーリンク

趣味の新着

予約受付中!バック・トゥ・ザ・フューチャーPartIIIタイムマシン、精巧なプラモデルで登場!

青島文化教材社から、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPartIII」に登場す...

予約受付中、鬼灯の冷徹「白澤&猫好好」はこと庭フィギュア登場!

人気漫画「鬼灯の冷徹」より、白澤と猫好好が可愛らしいデフォルメフィギュアとなって...

予約受付中、ホンダCB400FOUR:1/12完成品モデル、その魅力と詳細

青島文化教材社から発売される1/12スケール完成品バイク、ホンダCB400FOU...

予約受付中、楽プラ ハコスカGT-R:手軽に楽しむ名車のプラモデル

青島文化教材社の楽プラシリーズから、不朽の名車「ハコスカGT-R」がスナップキッ...

直木賞候補!朝倉かすみ著『よむよむかたる』:読書会が照らす人生の温もり

小樽を舞台にした、高齢者読書会を巡る心温まる物語『よむよむかたる』。読書を通し、...

直木賞候補『藍を継ぐ海』:時を超えて心に響く物語

伊与原新氏の最新作『藍を継ぐ海』は、科学と人間ドラマが織りなす感動的な短編集です...

アクセスランキング

【ダイヤ遅延】京阪本線 寝屋川市駅で人身事故発生「 駅でうずくまって泣いている人が目撃」

京阪本線寝屋川市駅で発生した人身事故により、京阪本線、鴨東線、中之島線で運転見合...

【速報】横浜駅で転落事故発生か、目撃情報相次ぐ「人が倒れてる飛び降りって聞こえる」

1月19日、横浜駅西口付近で人が落下したとの情報が相次ぎ、現場は一時騒然となりま...

【火事】埼玉県加須市で大規模火災発生、黒煙が立ち上る

1月19日、埼玉県加須市で建物火災が発生し、国道122号線沿いから激しい黒煙が上...

【106巻】青山剛昌の名探偵図鑑

名探偵コナンに描かれた名探偵図鑑をまとめてみました。 現在【106巻】まで発売さ...

【火事】神奈川県座間市東原1丁目で火災発生、現場情報まとめ

1月19日、神奈川県座間市東原1丁目付近で火災が発生。現地の状況を画像や動画でま...

【文豪ストレイドッグス】各キャラの性格・能力名の元ネタとなった文豪・文学作品のまとめ!

アニメ『文豪ストレイドッグス』には太宰治、宮沢賢治など実在した文豪と同一の名前を...

まとめ作者