病院「お父さん、年齢もお高いですよね?」 コロナ感染、人工呼吸器の使用を断念するよう暗に繰り返し迫る

リハビリのため大阪府内の病院に入院中だった80代の父親を、新型コロナウイルス感染により今月16日に亡くした兵庫県阪神地域の50代女性が30日、神戸新聞社の取材に応じた

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 人工呼吸器の使用確認が初めてあったのは翌11月21日。転院に際した意向確認との趣旨だった。本人も周囲も強く使用を希望した。

 府内の中等症以下に対応する病院に移ると、転院先の医師から再び呼吸器の確認があった。父も女性も使用を望んでいるのに、その後も病院側から何度も確認され、「(父親が)不使用を承諾した」と迫る医師も。病状は徐々に悪化し、女性も追い詰められた。「『ほかの人に譲れ』と言われているようで、電話が怖くなった。でも電話を取らないと、お父さんが死んじゃうことになる」

 12月1日、女性が「『もう使わなくてもいい』と言ってしまうかも」と漏らすと、未成年の娘が「おじいちゃんとやりたいことがある。振り袖姿を見せたいし、一緒にお酒も飲みたい」と猛反対した。その日、病院の協力で、携帯電話の画面越しに病室の父と話した。酸素マスクを着けており、聞き取れたのは「世話になった」という言葉。女性は言葉が出ず、「お父さん、お父さん」と呼び続けた。同日、重症者用の病院に再び転院した後、ようやく人工呼吸器が装着された。

 亡くなったのは12月16日。未明の電話で病院に駆け付け、やせ細った父の姿をガラス越しに見た。「お父さん来たよ、ここにいるよ」。退院してもいいはずだった日は、命日となった。
引用元:www.kobe-np.co.jp(引用元へはこちらから)

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