5月31日、X（旧ツイッター）上で「ラ・ムー」というワードがトレンド入りしました。このワードが指していたのは激安で知られるスーパーの名前ですが、80年代を代表するアイドル、菊池桃子が結成したロックバンド「ラ・ムー」を思い起こす人々が多く、ネット上が騒然となりました。

「ラ・ムー」は、岡山県倉敷市に本社を置く激安スーパーで、西日本を中心に系列店を含めて157店舗を展開しています。今回の話題は、徳島県内で1号店がオープンしたことに端を発し、開店当初からの混雑ぶりがSNS上で広まりました。「わが家の御用達スーパー」や「価格はヤバいよね」といったコメントが多数寄せられ、「1日だけ焼きそば1玉が1円だったことがある」という驚きのエピソードも共有されました。

しかし、トレンドワード「ラ・ムー」に触れた多くのユーザーは、1988年に結成された菊池桃子のバンド「ラ・ムー」を思い浮かべました。当時、トップアイドルだった菊池桃子が突然ロックバンドを結成したことは大きな驚きでした。そのため、「え、ラ・ムーってスーパーがあるの？」や「あっちかと思ったらそっちだった」といったコメントが飛び交いました。

また、「菊池桃子しかイメージがない私です」や「菊池桃子の黒歴史が新たに発掘されたのかと思ったら、関西の激安スーパーだった」というように、バンド「ラ・ムー」との混同が多く見られました。一部のユーザーからは、「あの愛らしいアイドルが唐突にロックスターに豹変して、『♪アイマイミーマイン〜』と歌い出したのはなかなかの衝撃だったよ」と、当時の記憶を語る声も上がりました。

激安スーパー「ラ・ムー」に対しては、「それほど激安でもない」という批判的な意見もありましたが、「ラムーのタイムセールの弁当買って駐車場の車内で食べたら眠くなってそのまま寝てしまい、気付いたら閉店してて駐車場の出入り口も閉鎖されてたw」といったユーモラスなエピソードも共有されました。

バンド「ラ・ムー」に関しては、「ラ・ムーは和製ブラコンの先駆け」「ブラック・コンテンポラリーというジャンルを周知させる良い機会だったのに、なぜロックバンドという位置づけで発信したのか」と、音楽ジャンルの混乱についても意見が出ていました。

「ラ・ムー」というワードがトレンド入りしたことで、スーパーとバンドの双方に関する話題が広がり、ネット上での反響は続いています。「ラ・ムーがコラボしちゃえよ」という意見もあり、今後の展開に期待する声も見られます。

SNS上での混乱は続いていますが、「ラ・ムー」という名前が多くの人々の記憶を呼び覚ましたことは確かです。スーパーとバンドの二重の意味を持つこの名前が、今後どのような形で話題になるのか、引き続き注目が集まります。