9月16日、ヤマハ発動機の社長である日高祥博さん（61）が娘に包丁で切りつけられる事件が発生した。静岡県磐田市にある自宅でのこの殺人未遂事件は、娘である葉菜容疑者（33）が同居する父親の日高さんの左腕を切りつけたとされている。事件は午前3時頃に発生し、日高さんは軽傷を負ったが、命に別状はないという。

この事件に関し、SNS上では驚きとショックの声が広がっている。「ヤマハ発動機の日高祥博社長の娘が父親を刺したなんて信じられない」という投稿が多く見られる中、犯行に至る背景に注目する声も少なくない。葉菜容疑者は以前から自身の心境をSNSに綴っており、その投稿内容が事件と関係しているのではないかとの憶測も広がっている。

事件直前、葉菜容疑者は自身のSNSで「生きていくのが辛く、安楽死を考え始めました。以前4年ほど住んでいたオランダで安楽死を考えています」と投稿しており、その精神的な状態が深刻であったことが伺える。この投稿に対して、多くのユーザーが「心の問題が根深いのだろう」と同情する一方、「このポストをした数時間後に父親を刺したなんて恐ろしい」という声も上がっている。

また、葉菜容疑者は自身の診断についてもSNSで触れており、「双極性障害とADHDと診断されていて、それでも働こうとがんばっていますが、なかなかうまくいかず」と心境を告白していた。精神的な不安定さと生活の困難さが事件の引き金になったのではないかとの見方もされているが、具体的な動機はまだ明らかにされていない。

一方で、この事件に対して厳しい意見も飛び交っている。「これからは塀の中でがんばって働かなきゃね」「安楽死を考える暇もなくなりそうだね」といった皮肉や批判的なコメントも多く、容疑者に対する世間の目は厳しい。中には「働けよ犯罪者ばあちゃん」といった攻撃的な発言も見受けられ、社会的な反響は大きい。

事件を受け、葉菜容疑者の家庭内での状況に対する議論も進んでいる。葉菜容疑者は以前、「父に馬乗りになられ6回ビンタされ、髪をひっぱられました」ともSNSに投稿しており、家庭内での対立や暴力が今回の事件に影響を与えたのではないかとの声も上がっている。「親からすれば叩きたくなる気持ちはわかるが、それが暴力に発展するのは問題だ」といった意見も出ており、家庭内暴力の問題として捉える見方も増えている。

SNSでは、葉菜容疑者の精神状態や家庭内の状況に対する憶測が続いており、今後の捜査結果が注目される。「酷い事件だが、きちんとした支援が必要だ」との意見もあり、事件の背景にある複雑な問題に対する関心が高まっている。