フジテレビが運営する動画配信サービスFODにて、7月5日(金)20時より独占配信が開始されたオリジナルドラマ『REAL 恋愛殺人捜査班』。本作は、実際に起きた殺人事件をモチーフに、恋愛のもつれが原因で起こった3つの事件を全6話にわたって描く、サスペンスフルなミステリードラマです。

舞台となるのは、警視庁に設立された「恋愛感情のもつれによる犯罪特別対策班」。そこに配属されたのは、野村周平演じる真面目で不器用な刑事・大儀見壮真と、塩野瑛久演じる女性経験豊富なイケメン刑事・夢川幹也です。恋愛に奥手な大儀見と、恋愛を遊びと捉える夢川の対照的な2人が、複雑な人間関係に翻弄される事件を解決すべく奔走します。

全6話で展開される物語は、それぞれ異なる事件と登場人物たちの関係性を丁寧に描き出していきます。1話と2話は「7人の恋人とデスノート」というタイトルで、人気シェフが複数の女性と交際していた中で、ひとりの女性が殺害される事件を描きます。事件の真相を探る中で、被害者を含む7人の女性の名前が書かれたリストが“デスノート”と化していく様子は、ハラハラドキドキが止まらない展開です。

3話と4話は「魔性の女性教師」というタイトルで、夫を殺害された高校教師の謎に迫ります。悲劇の未亡人となった彼女は、教え子と関係を持っていたことが発覚し、その魔性の魅力の裏に隠された真実が明らかになっていきます。

5話と6話は「死を予告する妻の叫び」というタイトルで、引きこもりだった主婦が自宅で死亡した事件を扱います。彼女は生前に「殺される！」と叫ぶ自撮り動画を残しており、事件の真相はさらに複雑化していきます。過去の不倫、送りつけられた裸の写真、そして夫との関係…。真実を隠すストーカー男と、愛する妻を救いたい夫の戦いが、息もつかせぬ展開で描かれます。

野村周平と塩野瑛久の実力派俳優2人が、個性的な刑事コンビを熱演。クールでミステリアスな雰囲気を漂わせる塩野瑛久演じる夢川は、多くの視聴者を魅了すること間違いなしです。一方、真面目で不器用ながらも事件解決に情熱を燃やす野村周平演じる大儀見は、塩野瑛久演じる夢川との対比が鮮明で、ドラマに深みを与えています。

『REAL 恋愛殺人捜査班』は、恋愛という普遍的なテーマを軸に、人間の心の奥底に潜むドロドロとした感情と、それを隠す巧みな策略が絡み合う、予測不能な展開が魅力です。豪華ゲスト俳優陣も加わり、事件解決だけでなく、2人の刑事が織りなす人間ドラマにも注目したい作品です。

『REAL 恋愛殺人捜査班』は、恋愛という普遍的なテーマを題材に、人間の心の闇を深く描き出したミステリードラマです。恋愛のもつれによって引き起こされる事件の数々は、私たち自身の心の奥底にある、嫉妬や執着といった感情を突きつけられるような、不気味さと同時に深い共感を覚えるものがありました。

野村周平と塩野瑛久による、対照的な性格の刑事コンビの演技は、まさに圧巻。野村周平演じる大儀見は、恋愛に不器用ながらも事件解決に情熱を燃やす姿が印象的でした。一方、塩野瑛久演じる夢川は、女性経験豊富で軽薄そうに見えながらも、事件の真相に迫る鋭い洞察力を持つ複雑なキャラクターで、視聴者を魅了していました。

事件の謎解きはもちろんのこと、2人の刑事の過去や恋愛観が明らかになっていく過程も、ドラマの見どころのひとつです。特に、大儀見のストーカー気質な一面や、夢川の恋愛に対する冷めた視点は、私たち自身の恋愛観や人間関係について深く考えさせられるものでした。

『REAL 恋愛殺人捜査班』は、単なるミステリードラマにとどまらず、人間の複雑な感情や、愛と憎しみの狭間で揺れ動く心の葛藤を描いた、奥深い作品です。それぞれの事件を通して、私たち自身の恋愛観や人間関係について改めて考えさせられる、そんなドラマでした。