藤井聡太は自宅の将棋ソフトとほぼ互角!ではPonanzaと比較するとどちらが強いのか、調べてみた!
藤井聡太四段なら、最強コンピューター将棋ソフトのPonanza(ポナンザ)に勝てるのではと期待している人も多いはず。実際、藤井四段は自宅で使っているソフトと同じ強さという情報も出ています。しかし、すでに将棋倶楽部24でPonanzaに敗北していたと判明!ソフトの成長スピードを考えると、将来的にも…。
ざっくりと結論を述べると…
藤井四段が自宅でソフトと対戦してほぼ互角の戦績という情報から、藤井四段なら最強ソフトPonanzaに勝てるのでは?と期待されました。しかし、すでに藤井四段はPonanzaと対戦したことがあり、3~4連敗という結果と判明。そのときより、現在の藤井四段のほうが強くなってるとはいえ、ソフトの成長スピードはそれを上回っており、藤井四段がPonanzaに勝てる可能性はほとんどありません。
以下、詳しく説明していきます。
藤井四段本人の発言から、ソフトとほぼ互角と判明!
──ソフトとの勝敗は?
藤井四段「(ソフトの能力は)パソコンのスペックによって変わりますので。私はそんなに凄いスペックのパソコンを使ってないので、勝ち越すくらい……まではいかないです(笑)」
引用元:bunshun.jp(引用元へはこちらから)
勝ち越せていると言いたいところだけれども、残念ながら勝ち越せていないということのようです。しかし、勝ち越しという言葉が出てくるぐらいですから、大幅に負け越しているというわけではなさそうです。ほぼ互角と考えていいでしょう。
使っているパソコンは家族用のデスクトップパソコン
藤井四段が使用しているソフトは『Apery WCSC25』
テレビ番組で自宅取材が行われ、藤井四段がさきほどのパソコンでShogiGUIを使って何らかのソフトと対戦している様子が映りました。
『Apery WCSC25』の強さは、プロをはるかに上回る!
『Apery WCSC25』より弱いSeleneが永瀬拓矢六段に勝率9割
永瀬六段は練習対局での勝率は1割程度だったとも明かし、本局の進行についても「自分が勝てない、Seleneに全部負かされるぐらいの形になってしまった。まずいことになってしまったな」と述べています。
引用元:shogi1.com(引用元へはこちらから)
若手強豪として知られる永瀬六段でさえ、Seleneに対する勝率がわずか1割。Seleneは第25回世界コンピュータ将棋選手権で8位のソフトですから、4位だった『Apery WCSC25』はもっと強いです。よって、『Apery WCSC25』はプロをはるかに超える強さと考えられます。
そう言われると、そんな恐ろしい強さの『Apery WCSC25』と互角の藤井四段はとんでもない強さと思うかもしれません。しかし、永瀬六段が使っていたパソコンは、大会主催者が貸出した8コア16スレッドの超高性能ゲームパソコンでした。
藤井四段が使っているパソコンとはスペック差が大きいと思われ、比較するのは難しそうです。
藤井四段が最新スペックのパソコンでソフトと戦ったらどうなるのか、気になるわけですが…。
藤井四段はネットでPonanzaと戦ったことがあって、負けていた!
Ponanzaとは
藤井四段とPonanzaの対局場所は将棋倶楽部24
『将棋倶楽部24』はプロや奨励会員、アマ強豪も登録している、インターネット将棋対戦サイトです。山本さんはPonanzaの強さをチェックするために過去2回、Ponanzaをこのサイトに参戦させています。1回目が2013年5月、2回目が2015年12月です。1回目のとき、藤井四段は小5。それは幼すぎると思うので、対戦は2回目、藤井四段が中1のときと考えるべきでしょう。
参戦時のパソコンのスペックについては、山本さんのブログなどいろいろ調べた結果、電王戦Finalのときと同様に超高性能だったと分かりました。やはり藤井四段といえど、最新スペックのパソコンで最強のソフトと対戦となると、「3、4局指したんですけど、全部負け」になってしまうようです。
ちょっと残念な結果ではあるわけですが、実は2回目の参戦時のPonanzaの全成績は69勝無敗でした。まぐれで勝てた人すら1人もいないという圧倒的な強さ。これでは、藤井四段が勝てなかったのもしょうがないという感じがします。
藤井四段は急成長しているし、今ならPonanzaに勝てるのでは?
ディスプレイの右下に『I-O DATA』と書かれているので、一体型パソコンではなくデスクトップパソコンと思われます。よって、そこそこの性能はあるはずですが、リビングに置かれているようなパソコンですし、藤井四段の言葉通り、凄いスペックのパソコンではないと考えていいはずです。