ルーン:B
北欧の魔術刻印・ルーンの所持。
影の国の戦士は武芸百般、ただふるうためだけの戦士は育て
ないーーーー
師匠であるスカサハはそんな方針だったのか、
クー・フーリンはルーン魔術にも精通している。
一流に近い使い手だが、本人は邪魔なのであまり
使用しない。
幼名はセタンタ。
クーフーリンとは「クランの猛犬」という意味である。
これは幼い頃、クランという豪商の犬を誤って殺して
しまったセタンタが
「この犬に子供があるのなら、自分が育て、
同じように強く忠実な猟犬にする。
それまでは、この身があなたを守り通そう。」
といった事からきている。
本人は『燕返し』を秘剣と呼ぶが、
周囲から見れば紛れもない魔剣である。
人間業ではないのだから。
空をとぶ燕を切るために編み出した、と本人は言うが
無論、ここまでの魔技がなくても燕は斬れる。
むしろそれだけの理由で件の冥加に達したこの剣士が
どれほど妥協せず、また、極まった武の才を持っていたかと
いう話だ。
宗和の心得:B
相手に同じ技、同じ剣技を何度使用しても
命中精度が下がらない特殊な技能。
攻撃が見切られなくなる。
”攻撃に目がなれる”などという
下手な剣技は繰り出さない、という事か。
シャルル=アンリ・サンソンは暗殺者ではなく、処刑人であ
る。処刑人は代々継承されるものであり、彼は四代目にあた
る。暮らし向きは極めて豊かだったが、その職業柄ゆえに蔑まれ
ることも多々あり、若きシャルルは苦悩していたという。
貴族並みに優雅な生活を営んでいたサンソン家は、国王と王
妃を敬愛し、彼らが治める国民をこよなく慈しんでいた。処
刑することによって培った最先端の医療技術を、貧しい人々
に無償で提供することも行ったという。
だが、時代はシャルルの平穏を許さなかった。
フランス革命が起きてもなお、処刑者としての仕事を押しつ
けられた彼は、やがて最愛のフランス国王ルイ十六世と、そ
の妃マリー・アントワネットの処刑に立ち会うこととなる。
燕返し
対人魔剣。最大補足・1人。
宝具に匹敵する、人の技だけで到達した剣技。
相手を三つの円で同時に断ち切る絶技。
多重次元屈折現象、と呼ばれるものの一つらしい。
元々は空をとぶ燕を切るために編み出されたもの。