杉本「あまり師弟という意識はなくて、一人の少年とその先輩という意識でいますので、一緒に勉強というのも変ですけれども」
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杉本「持っている才能がプロから見てもうらやましいものがありましたから、常識的な教えはかえって、やらない方がいいと思いましたので、あまり技術的なことは控えました」
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杉本「昔から言っているが、彼に技術の指導は全く必要ない」
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杉本「今までもそうで、これからもそうだが、『今まで通りの将棋を指すように』というだけ」
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藤井くんより弱い師匠といくら指しても
師匠にとってメリットがあるだけで
藤井くんにはむしろデメリットかもしれないから
師匠は、藤井くんに他の強いプロとの対局の機会を作ってあげた。
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自分ではだめだと認めるお師匠さんがすごい。
そして、自分ができる最善のことを弟子にしてあげるなんて、
人間出来すぎているよ。
こういう人は社会にはほぼいない。
こういう人を師匠にできたことこそが、僥倖だと思う。
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杉本「藤井はペットボトルからガブガブ飲む、1回目の加藤先生との対局のときもそうだった。直飲みだと、ちょっとかっこ悪いから、グラスに入れるよう注意した」
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藤井「師匠には技術的なものだけでなく、将棋や対局に臨むことについて、たくさんのことを教えていただいた」
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炎の七番勝負は猛者ぞろいの相手に対し、藤井が６勝１敗という堂々たる勝ちっぷりで幕を閉じた。シリーズ開始前に藤井の師匠・杉本昌隆七段が「藤井が７戦全勝しても私は驚きません」と言っていたが、その言葉を裏切らない大型新人が登場してきたことを証明した格好だ。
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杉本「プロに何連勝しても彼にとっては通過点なので『おめでとう』とは言わないんじゃないかな」
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東海テレビの取材編集・奥田繁氏「2014年7月の事でしたが、師匠の杉本昌隆七段と藤井君が“感想戦”を検討していましたが、バリバリのプロである師匠に藤井君が、『ここはこうですよ』とアドバイスしている様子を目の当たりにした時はビックリしました。」
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杉本「こないだ25連勝を決めた時も、メールで“作戦負けしていたかもね”と打つと、“そうですかね”と返信が来た。自分の納得しないことでは首を縦にふりません」
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杉本「私たち棋士も、（藤井の）将棋に対する真摯で純粋な姿勢を見習っていきたい」
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